最後まで王座争いを繰り広げ、ランキング2位に輝く
この年のドライバーとして新たに起用されたのは若手ドライバーの注目株となっていた細川慎弥。細川はフォーミュラ・ドリームで9勝を挙げてチャンピオンを獲得、その後イギリスや日本のF3に参戦し、この年、RAYBRIG NSXのドライバーとして、セバスチャン・フィリップとコンビを組むこととなった。
開幕戦鈴鹿を7位でフィニッシュ、続く第2戦岡山では予選2位のポジションからフィリップが好走、バトンを受けた細川も危なげない走りでチェッカーまで走り切り、2位表彰台獲得を果たした。
第3戦富士はマシントラブルでリタイアとなったが、第4戦セパンでは4位、第6戦鈴鹿では9位と入賞を続け、確実にポイントを加算していった。
続いて開催された第7戦もてぎではNSXにとって2001年以来、5年ぶりとなるポールポジションを獲得、決勝レースでもふたりのドライバーが健闘、前年に続き、もてぎでのレースで優勝を飾った。
ポイントリーダーで迎えた第8戦オートポリスでも5番手スタートからポジションを上げ、2位フィニッシュ。ピット作業違反でのペナルティで30秒加算となり、最終的には3位となったが、ポイントリーダーで最終戦に臨むこととなった。
ハンデウェイトの影響もあり、13番手からのスタートとなってしまったRAYBRIG NSXだったが、レース中の接触にドライビングスルーペナルティが出されてしまい、惜しくも13位でチェッカー。
しかし、シーズンを通しての速さが実り、シリーズランキングはドライバー部門で2位、チーム部門で3位という上々の成績となった。