STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2013 SEASON

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2013 SUPER GT

ROUND8 MOTEGI

第8戦 ツインリンクもてぎ

公式予選 11月2日(決勝レース 11月3日(
QUALIFYINGRACE
RAYBRIG HSV-010、ハプニングに見舞われ最終戦を12位で終える

前日同様、薄曇りの空が広がったもてぎ上空。早朝から霧が立ち込めたサーキットでは、午前8時50分からのフリー走行を迎えても視界が良好になるまでには至らず。時間通りのセッション開始ではあったが、「ライトオン」のボードが提示される中、うっすらともやに包まれた車両が次々とコースへと向って行った。

気温14度、路面温度17度の中、30分間のセッションを使い、チームでは微調整したクルマのフィーリングを確かめるべく、まず伊沢がコースへ。その後、ドライブした小暮がチームベストタイムをマークするなど、決勝に向けて着々と準備が進められているのを確認することとなった。

午後に向けて気温も上昇、午後1時30分からのレースを前に、ダミーグリッドに全車が整列を果たす。多くの関係者が激励に訪れ、No.100 RAYBRIG HSV-010のチームスタッフらは、心地よい緊張感に包まれた。

最終戦ということもあり、3万人を超える観客が詰めかけたサーキット。轟音とともにメインストレートをSUPER GTの車両がゆっくりと離れて行く。3列目、6番手からのスタートを担当するのは、伊沢。クリアにローリングスタートを切り、53周にわたる戦いの幕が上がった。

暫しポジションキープの走りを見せた伊沢だったが、後に前後車両とのバトルとなり、まず前方にいた39号車のSC430とサイド・バイ・サイドを展開する。そこへ後方の12号車GT-Rが隙あらば…とパッシングを仕掛けたため、惜しくもポジションをひとつ下げてしまった。だが、僅差での戦いは依然として続いており、その後の3コーナーで39号車を逆転すると、次は12号車へと挑み、1コーナーのインで逆転に成功。こうして伊沢は17周を終えて5位へとポジションを上げることに成功した。

一方、ルーティンワークのピットインが始まったのは、19周目終了から。これを受け、100号車は20周終了でピットインを行い、小暮へとスイッチした。スタッフはスムーズい作業を完遂、コースへと小暮を送り出した。

その中で小暮は早速5コーナーで1台を逆転、さらにペースアップし、39号車とのバトルとなる。そして訪れた23周目のヘアピンコーナーで、まさかのアクシデントが! 一度逆転に成功した39号車とまたもバトルとなり、2台が接触。これでNo.100 RAYBRIG HSV-010は右リアタイヤがパンクすることに。小暮は緊急ピットインの必要性を無線でチームに伝えたが、あまりの突然のことにチームスタッフも慌ただしい作業を強いられることになってしまった。

イレギュラー作業によって、No.100 RAYBRIG HSV-010は大きくポジションダウン。14位からの追い上げを始めた。思わぬ試練を与えられた小暮だったが、粘り強く、そして力強い走りを心がけて懸命の走りを披露。最終的には12番手までポジションを引き上げ、最終戦のレースを終えている。

伊沢と小暮の新コンビで挑んだ今シーズンのNo.100 RAYBRIG HSV-010。開幕戦岡山で勝利して順調なスタートを切ったが、シーズン中盤以降はGTレースならではの難しい展開で厳しいレースが続き、残念ながらチャンピオンタイトルを手にすることはできなかった。結果、No.100 RAYBRIG HSV-010はシリーズ10位で2013年の戦いを終了。ニューマシンが投入される来シーズンでのさらなる飛躍を誓ったのは言うまでもない。

高橋国光総監督

チームスタッフのみんなには、本当にご苦労様といいたいです。みんな一生懸命仕事をしても、なかなか結果が出ないシーズンとなり、難しかったですね。振り返ると、今年は6年ぶりに優勝できただけに、もうちょっといいことがあってもいいんじゃないかと何度も思いました。残念ながら期待からちょっと違ったところにいってしまいましたが、この悔しさをしっかり経験値として今後に活かしてもらいたいし、どんどん払拭して頑張ってもらいたいと思います。

チャンピオンや優勝したチームには、逆に拍手を送りたいですね。みんな同じように難しい立場で戦っているので、我々もそれに近づけるように頑張らないといけない。速さ、強さはもちろん、そして運もしっかりと味方につけられるようにしたいです。ドライバーふたりにはシーズン最後となるJAFスプリントカップでしっかり走って優勝してもらって、チームみんなの喜ぶ顔がみたいですね。

伊沢拓也選手

クルマの調子はよくて、懸念していたようなタイヤの問題もなく、すべてにおいてすごく調子がよかったので、頑張って追い上げていました。途中抜かれたりすることもありましたが、結果的にはポジションを上げてバトンタッチできたし、なによりもクルマもよく、内容もある、気持ちよいレースができました。

今シーズンを振り返ると、中盤以降ちょっと厳しい展開が続きましたが、速さはずっと見せることができたのですが、速さだけでは勝てないというGTならではの難しさを味わう展開が多くなりました。でもここ何年かを振り返ると、速さをずっとキープできたことは、自分の中では大きな収穫だったし、ウェイトが載っていても戦えた一年でもありました。それを結果として出したかったと思います。来年はクルマも変わり、まるっきりゼロからのスタートになりますが、これまで積み上げてきた経験値を来年に活かしていけば、このチームは確実に強くなると思います。

小暮卓史選手

アウトラップでは前にいた39号車を抜きました、その2-3周後、ヘアピンで(39号車と)接触したんです。大したことない接触でしたがタイヤには負荷がかかり、あっという間に(エアが)抜けてしまいました。突然のことでピット作業も慌ただしくなったのですが、仕方がないですね。今日のレースはちょっと流れが良くなかったと思います。アンラッキーでした。

今シーズンはすごく難しい戦いだったというか、単純にただ流れが悪かったように思います。それだけです。速さはあったので、もう始めからシーズンを戦いたいという感じです。メリハリもなく過ぎてしまい残念です。こういうレースシーズンもあると受け止め、さらにもっと強くなりたいと思いました。富士でのJAFスプリントカップでは、今まで通りのことをやるだけです。ベストを尽くして頑張ります。

手塚長孝オペレーテイングテクニカルディレクター

いつもの戦略どおり、伊沢をスタートドライバーとして送り出しました。予選順位はもうちょっといいところに行けたのではないかなとは思います。決勝中のピットインのタイミングは前の車両が入ったことや、ピットインのタイミングを引っ張ってしまうとポジションを落としてしまうと思い、翌周にピットへ入れました。

ピットアウト後、前にいた39号車を抜いていたのですが、その後、ヘアピンで軽く接触をされてパンクをしました。当たり所が悪かったですね。タイヤをカットされてしまいました。場所がヘアピンだったので、ピットの準備が慌ただしくなりました。今回はうまく噛み合わないレースだったように思います。ラップタイム的には良かった分、結果につながらず本当に残念です。

決勝レース結果

PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTireWH
16ENEOS SUSTINA SC430大嶋 和也国本 雄資1:35'34.873531'44.056BS
217KEIHIN HSV-010塚越 広大金石 年弘11.640531'44.807BS
338ZENT CERUMO SC430立川 祐路平手 晃平32.220531'44.856BS
439DENSO KOBELCO SC430脇阪 寿一石浦 宏明33.293531'45.059BS
536PETRONAS TOM'S SC430中嶋 一貴J.ロシター33.405531'45.541BS
637KeePer TOM'S SC430伊藤 大輔A.カルダレッリ 43.352531'45.313BS
718ウイダー モデューロ HSV-010山本 尚貴F.マコヴィッキィ43.980531'45.910MI
823MOTUL AUTECH GT-R柳田 真孝R.クインタレッリ 46.982531'45.148MI
924D'station ADVAN GT-R安田 裕信M.クルム47.690531'45.562YH
1019WedsSport ADVAN SC430荒 聖治A.クート 57.947531'45.092YH
1132Epson HSV-010道上 龍中嶋 大祐1'03.938531'45.667DL
12100RAYBRIG HSV-010伊沢 拓也小暮 卓史1'05.040531'45.623BS
1312カルソニックIMPUL GT-R松田 次生J-P.オリベイラ 1Lap521'45.566BS
141REITO MOLA GT-R本山 哲関口 雄飛6Laps471'45.122MI
158ARTA HSV-010R.ファーマン松浦 孝亮15Laps381'45.802BS

天候:曇 | コース:ドライ
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