STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2014 SEASON

  • Preview
  • Result / Report
  • Race Photo

2014 SUPER GT

ROUND7 THAI

第7戦 チャン・インターナショナル・サーキット

公式予選 10月4日(決勝レース 10月5日(
QUALIFYINGRACE
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、粘りの走りで8位入賞

 No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTのスタートドライバーを担当したのは、小暮。早速、ポジションアップを狙って勝負に出たが、あろうことかダンロップコーナーで後続の1号車と迎えた決勝日の朝。気温、路面温度は前日の同時間とさほど変化はないが、強い日差しの照り返しが強く、体感的には真夏並みの暑さを感じることになった。気温29度、路面温度39度の中、午前9時50分からフリー走行が始まり、各車最後の車両確認のためにコースへと向っていく。

No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTには、スタートドライバー担当予定の武藤が乗り込み、コースへ。時間ある限りセットアップの見直しを続け、近づく決勝に向けて準備を進めた。セッション後半からは小暮がドライブ。終盤になると、周回毎にペースアップ。結果こそ14番手どまりではあるが、チェッカー直前には連続してチームベストタイム更新を果たしており、方向性がクリアになったことを示唆する走りを見せることになった。その後の観光バス8台がコースインして行われたサーキットサファリでも周回を重ね、最終確認に努めた。

一方、午後の決勝を前に、サーキットではオープニングセレモニーなど数々のイベントが行われ、次第にコースサイドのスタンドにも多くの観客の姿が。主催者発表では決勝日だけでもサーキットには7万5千人を超える観客を動員したと伝えられており、日本のSUPER GTがタイの地で新たな歴史を作り上げたとも言えるだろう。

決勝スタートは午後3時。気温34度、路面温度54度と依然として暑さが先行する天候の中、ダミーグリッドに出走車両がズラリと整列。いよいよ66周にわたる初レースのスタートが切って落とされた。11番手から武藤がクリアスタートを決めるも、前後車両との攻防戦が激しく、小競り合いが続く。初サーキットゆえか、オープニングラップはやや慎重な走りが先行したが、早くも7周目に入るとGT300との混戦が始まり、次第にバトルもヒートアップ。ご多分にもれず接触しながらの走行も増えてくる。

そんな中、9位走行中の武藤が1号車とサイド・バイ・サイドを開始。コース幅が狭く、またクリアな走行ラインが1本しかないというシビアなコンディションの中、ギリギリの攻防戦を見せながら周回を重ねていく。だが、16周目、前を行く17号車とのバトルで2台が接触。17号車がスピンを喫してしまう。そしてこのアクシデントがのちにペナルティの対象となり、29周目を走行中にNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに対して、ドライブスルーペナルティが提示されてしまった。7位走行中ではあったが、ルールに従ってその翌周にピットイン。集中力を切らさないよう、そのまま再度追い上げ態勢に入った。

ルーティンワークのピットインは40周終了時。ガソリン補給、タイヤ交換を済ませた小暮がコースへと向う。なお、チームでは終盤のペースアップ、ひいてはポジションアップを狙って、装着タイヤを当初の予定だったミディアムからソフトへとスイッチ。気温が落ちてくる中、追い上げを狙った。ところが、思いの外タイムアップが期待できず、期待していたバトルへと持ち込むのが難しい状態に。

それでもなお小暮は訪れたチャンスは確実にモノにしようと、最後の最後まで攻めの態勢を緩めることなく周回。終盤になってライバル達が大幅にタイムを落とす中、着実な走りを続けた小暮は予定外のピットインによるポジションダウンの回復に成功。8位入賞でチェッカードフラッグを受けることになった。

今シーズン、残り1戦となったSUPER GT。No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTとしては、まだ今季は表彰台にあがっていないため、まずはトップ3入りを意識して最終戦を迎える。

高橋国光総監督

総体的に、色んな点でもったいないことが多すぎました。レースになって速さが披露できるようになるといい感じで走っていけるのに、その中で接触というものがあると、すべてが台無しになってしまう。接触してもいけないし、接触されてもいけない。そういうのが結果になって表れるからね。難しいですよ。とくに今回は、走り始めの金曜日にNSX全体として苦心していたところから、徐々にクルマが出来上がってきてよくなってきたのに、それをうまく結果へと導くことができなかったのがツラいですよね。ツキも含めて、自分たちで流れをコントロールできなかったということですね。一方で11位からスタートを切り、8位入賞を果たしていることは評価出来る部分です。最終戦のもてぎではしっかり走り、すっきりした形でシーズンを終えたいですね。

小暮卓史選手

決勝のペースがちょっと…。僕はやわらかめのタイヤを履いたのがあまり良くなかったのか、思うような追い上げができずに終わったので、悔しい思いが残っていますね。その一方でポジションは最終的に挽回できたし、予選以上の8位でレースを終えることができたので良かったと思います。ただ、レースという点では納得しかねる結果でした。終盤での追い上げを考えていたものの、特に後半のペースが上がらず厳しい展開になりました。辛かったですね。この悔しさは最終戦のもてぎですっきりさせたいと思います。頑張ります!

武藤英紀選手

ポジティブな点としてはスティントの最後、ペースは良かったです。良い点もある一方で、接触によるペナルティでチームのみんなには迷惑をかけてしまいました。(ペナルティの対象となった)接触は微妙な感じではあるんですが、結果として相手がスピンしているので…。今回は、終盤になって他車がペースダウンしたこともあり、なんとか8位でチェッカーを受けることができたのは良かったと思います。これでまたポイント加算をすることができましたから。残り最終戦だけになりますが、今回の決勝で新しく試したことがいい方向にいったので、もてぎ戦でも引き続き新たなトライをして、いい流れを作っていきたいと思います。

手塚長孝オペレーテイングテクニカルディレクター

新しいサーキットでの一戦ということもあり、チーム側がドライバーからのインフォメーションに対してうまく応じることができなかったり、普段よりも色んな箇所で的確な対処をするのが難しかったですね。今回は最初の持ち込みセットがコースに合わず、セットアップの煮詰めに時間がかかることになってしまいました。それが伸び悩んだ一因かと思います。予選の結果を受け、ドライバーからのフィードバックをもとにデータの見直しにも取り組み、話し合う時間をいつも以上にとりました。結果、決勝でのクルマはすごく良くなりましたね。決勝では、まずルーティンを真ん中以降に引っ張ろうという作戦でした。そこでソフトタイヤを選択しました。朝のフリー走行でも確認ずみだったし、残り周回数が少ないのでやわらかいのを履いて行こうということになりました。ところが今ひとつペースが上がらず…。残念でした。早くも最終戦ですが、現状はドライバーもクルマも総体的に上昇してきているので、もてぎに向けて努力を重ね、いい戦いができるようにしたいと思います。

決勝レース結果

PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTireWH
136PETRONAS TOM'S RC F中嶋 一貴J.ロシター1h37'58.987661'26.216BS47
224D'station ADVAN GT-RM.クルム佐々木 大樹0'01.980 661'25.441YH12
312カルソニックIMPUL GT-R安田 裕信J-P.オリベイラ 0'06.689 661'25.465BS49
437KeePer TOM'S RC F伊藤 大輔A.カルダレッリ 0'16.463 661'26.537BS56
518ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT山本 尚貴F.マコヴィッキィ0'33.849 661'26.646MI47
619WedsSport ADVAN RC F脇阪 寿一関口 雄飛0'35.130 661'26.802YH7
739DENSO KOBELCO SARD RC F石浦 宏明O.ジャービス1'06.957661'26.652BS18
8100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT小暮 卓史武藤 英紀1'08.424661'26.858BS17
96ENEOS SUSTINA RC F大嶋 和也国本 雄資1'10.954661'26.298BS42
1023MOTUL AUTECH GT-R松田 次生R.クインタレッリ 1'13.327661'26.443MI60
111ZENT CERUMO RC F立川 祐路平手 晃平1'13.954661'26.711BS39
1217KEIHIN NSX CONCEPT-GT塚越 広大金石 年弘10Laps561'25.814BS24
1346S Road MOLA GT-R本山 哲柳田 真孝17Laps491'26.308MI25
148ARTA NSX CONCEPT-GTV.リウッツィ松浦 孝亮33Laps331'26.652BS14
1532Epson NSX CONCEPT-GT中嶋 大祐B.バゲット41Laps251'26.699DL12

天候:晴| コース:ドライ
PAGE TOP
「STANLEY × TEAM KUNIMITSU」トレーディングカードコレクション
HISTORY OF KUNIMITSU TAKAHASHI
STANLEY RACE AMBASSADOR
メール会員限定コンテンツ
メール会員限定コンテンツ