第3戦 セパン インターナショナル サーキット
公式予選 6月9日(土) | 決勝レース 6月10日(日) |
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RAYBRIG HSV-010、ウェイトハンデをもろともせず予選7位をゲット
今シーズンの開幕から2戦、序盤戦で連続2位表彰台という好成績でスタートダッシュを見せたNo.100 RAYBRIG HSV-010。大活躍の代償としてSUPER GTならではのハンディウェイト60kgを車両に搭載することになったが、シリーズタイトルを狙う以上、避けては通れない試練ともいえる。今回、亜熱帯地域に属するマレーシアのセパンインターナショナルで迎えるシリーズ第3戦では、GT500最重量マシンで戦うことになったNo.100 RAYBRIG HSV-010だが、この先のシリーズ戦の展開を見据え、手堅く、また少しでも多くポイント獲得を実現させていこうとチームでの士気を高めてセパンに入った。
レースウィーク直前までセパンならではの高湿、そして強い日差しが照りつける厳しい暑さだったが、予選日の土曜日には状況が一転。サーキット一面に薄曇りの空が広がった。そんな中、午前中に行われた練習走行でセットアップを繰り返したNo.100 RAYBRIG HSV-010。安定したタイムを刻むこと、そしてここ一発の速さを引き出せるようにと、時間の許す限り幾通りものセットアップを試し、準備を進めた。
今回、予選方式は第2戦同様のスーパーラップが採用された。よって、これより前、まず先に予選1回目が行われ、スーパーラップに進出できるGT500上位10台が絞り込まれる。日本と異なり気温が高いセパン戦では、予選セッションの時間帯を遅くにずらすことから予選1回目が始まったのは午後3時30分。それでも気温31度、路面温度44度という暑さをしっかり体感できる中でのセッションが始まった。。
GT300クラスによる15分間のセッションを経て、GT500クラスの予選がスタート。クリアラップ確保のためにタイミングを見計らってコースインしたのは山本尚貴選手。タイムアップが見込まれるアタック終盤に入ったが、ここで1台のクルマがエンジンブローで白煙を上げながらコースを走行。結果、赤旗によるセッション中断になってしまった。アタックは残り4分で再開。それまで9番手に着けていた100号車だったが、山本選手が再度アタックに入り、キレのある走りを披露。結果、7番手となる1分57秒438のタイムをマーク、スーパーラップ進出を決めた。
スーパーラップは午後4時30分からスタート。予選1回目同様、まずGT300クラス上位10台によるワンラップアタック、スーパーラップが順次行われ、次にGT500が始まった。100号車のアタッカーは伊沢拓也選手。攻める気持ちが伝わるような力強い走りを見せてアタックを続けていたが、途中、一瞬テールがスライド。だが難なく体勢を整えなおしてそのままアタックを続行する。刻んだタイム、1分56秒598は7番手となり、翌日の決勝ではいかに粘りある戦いをするかがチームとしての目標となった。
60kgのウェイトを搭載した車両でのアタックを終えた山本、伊沢両選手。「予選はウェイトのことを考慮すれば、7位という結果は決して悪いものじゃないと思います。とはいえ、自分自身はアタックそのもので少しミスが出てしまいました。それがなければもう少しいい位置から決勝のスタートが切れたかもしれません。まだまだできることはたくさんあるので、決勝では確実にポイントを獲ることに集中したいですね」と伊沢選手が意欲を見せれば、山本選手は「ウェイトをしっかりと積んでいるクルマながら、スーパーラップに進出するという目標を持ってアタックに挑みました。実際にきちんとこなすことができたので、僕としては自分に託された仕事をそつなくこなすことができて良かったと思います」と満足な笑顔を見せつつ、両ドライバーとも、シリーズを戦う上で今回のセパン戦をいかに戦い抜くかを強く意識している様子だった。
公式予選結果
Po | No | Machine | Driver | Q1 | Super Lap | Tire | WH |
1 | 18 | ウイダー HSV-010 | 小暮 卓史 | C.ヴァン・ダム | 1'57.723 | 1'55.321 | BS | 12 |
2 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 | 平手 晃平 | 1'56.594 | 1'55.503 | BS | 46 |
3 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲 | M.クルム | 1'57.179 | 1'55.665 | BS | 38 |
4 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生 | J-P.オリベイラ | 1'57.399 | 1'55.702 | BS | 14 |
5 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴 | L.デュバル | 1'57.054 | 1'56.145 | BS | 28 |
6 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信 | B.ビルドハイム | 1'57.913 | 1'56.405 | YH | |
7 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也 | 山本 尚貴 | 1'57.438 | 1'56.598 | BS | 60 |
8 | 35 | KeePer Kraft SC430 | 国本 雄資 | A.カルダレッリ | 1'57.268 | 1'57.380 | BS | |
9 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 | 荒 聖治 | A.クート | 1'57.172 | 1'57.855 | YH | |
10 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一 | 石浦 宏明 | 1'57.281 | 1'59.175 | MI | 44 |
11 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R | 柳田 真孝 | R.クインタレッリ | 1'58.044 | | MI | 14 |
12 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 金石 年弘 | 塚越 広大 | 1'58.092 | | BS | 32 |
13 | 8 | ARTA HSV-010 | R.ファーマン | 小林 崇志 | 1'58.215 | | BS | 10 |
14 | 32 | EPSON HSV-010 | 道上 龍 | 中山 友貴 | 1'58.846 | | DL | |
15 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 伊藤 大輔 | 大嶋 和也 | - | | BS | 2 |
天候:曇| コース:ドライ