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第3戦 セパン・インターナショナル・サーキット

公式予選 6月15日（日）	決勝レース 6月16日（月）

第3戦を迎えた今シーズン。早くも前半戦の締めくくりとなるが、マレーシアの地で繰り広げられる一戦は厳しい暑さとの闘いでもあり、まさにチームの総合力をフルに発揮して奮闘することが求められる。

現在、シリーズランキングでトップにつけるNo.100 RAYBRIG HSV-010はウェイトハンディ48kgを搭載、当然のことながらクラス最重量ハンデでセパン戦を迎える。1周5.5km今日のチャレンジングなコースにおいて、コーナリングマシンとしてのHSV-010GTの活躍に期待しつつ、チームに与えられた厳しい条件をどこまでクリアできるのか。様々な思いを胸に挑む闘いとなった。

まず、土曜日に行われた公式練習において、11番手とやや出遅れ感が先行したNo.100 RAYBRIG HSV-010。このセッションでは今回セパンに向けて持ち込んだリアウィングなど、新しいアイテムの確認とデータ取りを行ったこともあり、クルマのバランス取りや細かな煮詰め作業の全てを完遂するには至らなかったのが原因と思われる。だが、予選に向けて必要な作業などの見極めは済んでいたことから、インターバルではいつも以上にセット変更に取り組むなど、予選でのタイムアタックに期待を持たせることとなった。

ノックアウト方式の手順は、セパン戦といえども日本国内と変わらず。Q1では、小暮卓史がアタックを担当した。時間帯は午後4時45分からと日本よりもはるかに遅いスタートではあったが、気温33度、路面温度37度というコンディションの中、まずはGT500全15台から上位8台への生き残り戦が始まった。

15分のインターバルながら、タイムアップはポジションの変化が見られたのはセッション終了間際のこと。小暮は1分55秒886のタイムをマークし、5番手に。なんと4番手とは僅か0.04秒というものだった。結果、無事にQ1突破を果たし、Q2担当の伊沢拓也へ新たなアタックを委ねた。

Q2セッションスタートは午後5時30分。今度は12分間のポールポジション争いとなる。気温32度、路面温度37度とQ1とさほど変わらないコンディションの中、好位置をキープするためにはなんとしても納得のいくアタックが必要だ。チームでは小暮のアタック時と同様、ソフトタイヤを選択して伊沢をコースに送り込んだ。その伊沢はアタックタイム1分56秒015をマーク、小暮同様5番手を獲得。結果、No.100 RAYBRIG HSV-010は5番手から翌日の決勝レースを迎えることになった。

「朝の走行から予選に向けてセットを変更し、それがすごく良かった」と笑顔を見せたのは小暮。セパンとの相性がよく、「ウェイトを積んでいて、かつこのポジションにいることを考えれば、悪くないですね。（ランキングで僅差の）38号車も速いようですが、僕らも粘ってレースをすればチャンスもあると思うので、そのときは優勝を狙ってガンバります。最低でも表彰台に上がりたいですね」と自信を感じさせるコメントを残した。

一方、伊沢は「今朝の走り始めは状況がすごく悪く、コースコンディションにクルマが合っていませんでした。順位も良くなかったのですが、予選にむけてクルマを大きく変更したことが当たったのか、思ったよりも上の順位を獲ることができました。決してラクなレースはできないと思いますが、うまくバトンをつないでいいレースがしたいと思います」と決勝での善戦を誓った。