STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2013 SEASON

  • Preview
  • Result / Report
  • Race Photo

2013 SUPER GT

ROUND5 SUZUKA

第5戦 鈴鹿サーキット

公式予選 8月17日(決勝レース 8月18日(
QUALIFYINGRACE
粘り強い走りを続け、10位フィニッシュを果たす!

どんよりとした曇天模様の朝を迎えた決勝日。朝のフリー走行直前に一瞬パラパラと雨が落ちたものの本降りになることはなく、変わって前日以上の蒸し暑さに見舞われることになった。午前8時30分からフリー走行がスタート。長丁場での戦いを見越したセットを確立するため、微調整を行う一方、ユーズドタイヤを装着したクルマのフィーリングを確かめるなど、精力的にメニューを消化した。

午後12時30分、1000km、173周に渡る戦いが開幕。気温34度、路面温度47度の中、クリアなオープニングラップを終え、伊沢がドライブするNo.100 RAYBRIG HSV-010は予選順位をキープ、周回を重ねていく。だが、開始からまもなく1時間を迎える頃、攻防戦を展開していたNo.6 SC430と接触。左リアタイヤにダメージを受けたことで、24周終了時に緊急ピットイン。本来ならばもう少しあとでルーティンワークのピットインを行う予定になっていたが、ロスタイムを極力減らすためタイヤ交換、ドライバー交代などのピットワークをすべて行った。

次にステアリングを握ったのは小暮。初回のピットインが前倒しになったことで、このスティントからは燃費走行にスイッチし、タイヤの温存と周回数を増やさなければならない。必然的にラップタイムのペースを落とすことになり、しばしガマンの走りが続いた。ところが、レース開始から1時間45分、53周を走行中のNo.100 RAYBRIG HSV-010にドライビングスルーペナルティが提示される。これはレース序盤に起きた6号車との接触に対して課せられたもの。チームでは即座にペナルティを消化、気も新たに戦いを再開させた。

2度目のルーティンワークはレース開始から2時間を過ぎた61周目終了時。再び伊沢がコースに向う。足下には先の小暮同様、ハードタイヤが装着された。チームでは着実に周回を消化することを第一に、伊沢にも小暮同様の燃費走行を要求する。

一方、ほどなくしてコース上ではアクシデントが発生。走行中にタイヤバーストを起こし、それが原因で火災を起こした車両がコースサイドにストップ。消火作業などが行われる中、セーフティカーが導入される。これでレースがコントロールされて、No.100 RAYBRIG HSV-010は追い上げのチャンスを奪われてしまった。

午後4時過ぎ、レース開始から3時間30分を過ぎて、101周目を終えたチームは3度目のルーティンワークを実施。気温、路面温度も下がったことからソフトタイヤを装着し、小暮がコースへと向う。106周目にはチームベストタイムをマークするなど、終盤戦に向けてペースアップを開始した。

10位で周回を続けていたNo.100 RAYBRIG HSV-010が最後のルーティンワークを行ったのは、138周を終えたとき。ステアリングを引き継いだ伊沢もソフトタイヤでピットアウト、前にいるNo.39 SC430への追撃を開始した。現在、39号車とはシリーズチャンピオンでも僅か1点の差で競り合うライバル同士とあって、負けられない相手。伊沢もベストを尽くし、懸命の追い上げを見せる。当初は15秒近くあった差が確実に縮まりはじめ、数字が1桁へと変わっていく。追う伊沢に対し相手もペースアップ、緊迫した戦いが最終盤に繰り広げられた。

結果、チェッカーまで残り10周を切った時点で2台の差は5秒程、そして残り5周にはついに1秒を切るまで詰め寄ったNo.100 RAYBRIG HSV-010。だが、長いレースの果てに路面は荒れており、さらに多くの周回遅れをかき分けての逆転は困難とあって、結局逆転のチャンスは訪れず。しかしながら、終盤に多くの見どころを披露したNo.100 RAYBRIG HSV-010は10位でフィニッシュ、貴重なポイント獲得を果たすことになった。

今大会の結果により、シリーズポイントランキングでは4位へと後退したNo.100 RAYBRIG HSV-010だが、上位との差は僅か。後半戦の戦いで着実なレースをすることがタイトル獲得への必須条件となるだけに、今後はさらにより速さと強さを求めていくことになる。

高橋国光総監督

今回は、序盤のペナルティでルーティンワークのタイミングがずれてしまい、それが最後の最後まで影響を与えてしまったようです。1000kmという長いレースであっても、そう簡単にはリカバリーできないのが今のSUPER GTの難しいところですね。その一方で、それ以降はキチンとレース運びをしたことにより、2ポイントを獲得できたことは良かったと思います。総体的にちょっと今回は長いレースの中で運がなかったのかな、という感じでしょうか。厳しいレースを経験したことで、今後もドライバーがしっかりと戦ってくれると思います。後半戦での巻き返しに期待します。

伊沢拓也選手

今回、ポイントをたくさん獲れずに終わったので、ライバルとはランキングで横並びになってしまいました。最初の僕の接触がなければ、という思いはありますね。タラレバを言っても仕方ないのですが。とりあえず、少しでもポイントを取れたのでしぶとい戦いはできたと思います。乗っているときのクルマの感覚は決して悪いものでもなかったし、だからこそトラブルフリーで走りたかったという思いもありますね。富士、オートポリス戦のレースがキーになるので、ここでは大量得点獲得を目指していきたいです。

小暮卓史選手

1000kmという長いレースで色んなことがありました。結果的にはポイントも取ることができたのですが、振り返ると今日は難しい展開になりました。たとえ長いレースであっても、すべてがうまく回らないと結果につながらないのは明らかでしたね。本来なら優勝したい一戦でしたが、それも難しい状況だったし。とにかく僅かでもポイントを積み重ねることができて良かったです。今回の結果で、周りの車両がどんどん重くなることを味方にして、次の富士ではいいレースがしたいと思います。

手塚長孝オペレーテイングテクニカルディレクター

序盤の他車との接触でルーティンワークを早めに行うことになりました。その後、5スティントでレースを消化するためには、途中で燃費走行をしなければならなくなり、ペースも少し落とすことになりました。さらにセーフティカーが導入されて、前との差を詰める機会も失いました。その後はとにかく丁寧に走ってもらい、チェッカーを受けることを強く意識しました。
今回、できることはやれたという気持ちはあります。次の富士にはライバルたちよりも軽いウェイトでいけるし、事前の公式テストでも手応えがあったので、仕切り直して頑張っていきます。

決勝レース結果

PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTireWH
118ウイダー モデューロ HSV-010山本 尚貴F.マコヴィッキィ5:55'04.5651731'54.886MI30
223MOTUL AUTECH GT-R柳田 真孝R.クインタレッリ 14.8011731'55.756MI48
336PETRONAS TOM'S SC430中嶋 一貴J.ロシター51.5561731'55.879BS42
412カルソニックIMPUL GT-R松田 次生J-P.オリベイラ 55.0641731'56.313BS62
537KeePer TOM'S SC430伊藤 大輔A.カルダレッリ 59.9061731'55.879BS42
619WedsSport ADVAN SC430荒 聖治A.クート 1'21.9131731'56.066YH4
717KEIHIN HSV-010塚越 広大金石 年弘1'38.2521731'56.258BS42
81REITO MOLA GT-R本山 哲関口 雄飛1'54.4291731'55.240MI24
939DENSO KOBELCO SC430脇阪 寿一石浦 宏明1Lap1721'56.094BS68
10100RAYBRIG HSV-010伊沢 拓也小暮 卓史1Lap1721'55.875BS70
1138ZENT CERUMO SC430立川 祐路平手 晃平2Laps1711'55.135BS46
128ARTA HSV-010R.ファーマン松浦 孝亮2Laps1711'56.394BS56
1332Epson HSV-010道上 龍中嶋 大祐3Laps1701'56.901DL6
-24D'station ADVAN GT-R安田 裕信M.クルム67Laps1061'56.620YH12
-6ENEOS SUSTINA SC430大嶋 和也国本 雄資69Laps1041'55.802BS48

天候:晴 | コース:ドライ
PAGE TOP
「STANLEY × TEAM KUNIMITSU」トレーディングカードコレクション
HISTORY OF KUNIMITSU TAKAHASHI
STANLEY RACE AMBASSADOR
メール会員限定コンテンツ
メール会員限定コンテンツ