公式予選 5月31日(土) | 決勝レース 6月1日(日) |
九州の地で逆襲目指す。カギはシャシーのセットアップか
第1戦岡山、第2戦富士と行われ、SUPER GTは第3戦を迎える。今季はシリーズカレンダーが大きく変更され、例年であれば第3戦はマレーシアで行われていたが、2014年の第3戦は九州、阿蘇の山間にあるオートポリスが舞台だ。例年は秋に開催されていたが、今年は初夏のレースとなる。
2014年、チームクニミツが投入したニューマシン、Honda NSX CONCEPT-GTは第2戦富士で予想外の苦戦を喫した。しかし、チームは宮城県のスポーツランドSUGOで行われた公式テストに参加し、信頼性を確認した。ちなみにこのテストでは、今季大幅にスピード域が上がったGT500クラスに対しダウンフォースを抑制するための空力パーツのテストも行われ、第3戦オートポリス、第4戦SUGOと、高速コース用の“ロードラッグ仕様”が使用されることになっている。
さて、第3戦の舞台であるオートポリスは、先述のとおり阿蘇の山間にあり豊かな自然の傾斜を活かしたアップダウンが最大の特徴。コースは従来、非常にバンピーでタイヤにも厳しいと言われてきたが、2012年に再舗装が行われ、タイヤへの負担はまだあるものの、荒れた部分は減っている。
そこで重要となるのは、車両のセットアップだ。SUPER GTでは通常、ファクトリーを出発する前に基本的なセッティングを施しサーキット入りするが、ここでいかに最適なセッティングに近づけてからレースウイークを迎えるかが重要なポイントだ。
チームクニミツは4月下旬に行われたオートポリスでのタイヤメーカーテストにも参戦しており、ここで得たデータによって最初からクルマが決まっていれば、当然レースも有利に戦うことができるはずだ。
今回、Honda NSX CONCEPT-Gにとってはリベンジのための絶好のチャンスであり、しっかりと速さと強さを磨いていきたいところ。ぜひ熱い声援をお願いしたい。