公式予選 11月15日(土) | 決勝レース 11月16日(日) |
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RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、9番手から飛躍を誓う!
ついに2014年シーズン最後の戦いを迎えたSUPER GT。4月上旬、岡山での開幕戦から早や7ヶ月。No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTにとって有終の美を飾るためにチームはありとあらゆる準備をもって栃木・ツインリンクもてぎにやってきた。晩秋進むサーキットでのノックアウト予選では、グリッド争いよりも決勝での強い走りに重点を置いた結果、9位に留まった。決勝ではセッティングのフィーリングは手応えあるものの、路面コンディションとタイヤとのマッチングが難しく、本来のスピードを発揮できず。その中で粘りの走りに徹したチームは8位でチェッカーを受け、長かった戦いに幕を下ろした。
未踏のタイ戦を終え、いよいよ最終戦となったSUPER GT。金曜日にはGTA主催の公式テストがおよそ3時間にわたって行われ、その中でチームはタイからバージョンアップしたセットアップの確認を精力的に行った。ドライバーによると、タイで確認されたセッティングをベースにした新たなセットは、フィーリングがよく、クルマの進化を確認できるものだったといい、煮詰めていけばタイムアップも大いに期待できるとのこと。ドライバーからのフィードバックを受け、チームは引き続きセットアップの作業を進めていった。
迎えた予選日。まず朝の公式練習で前日の作業を引き続き行い、加えて予選アタック用のタイヤ選択を進めるなど、やるべきことを着実に進めたが、セッション中のポジションは12番手どまり。午後からの予選に向け、改めて戦略を見直すことになった。
午前中から青空が広がったもてぎ上空。気温はひやりと冷たいが、時折射し込むやわらかな日差しが寒さを忘れさせる。気温は15度、路面温度は22度とこの時期にしてはさほど寒くもないコンディションの中、Q1が始まった。
No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTのステアリングを握ったのは、小暮卓史。午後1時45分、スタートと同時にコースへと向う車両はなく、ピットでの待機が続く。開始10分を迎えるまでにはピットを離れていたが、4-5コーナーで1台の車両が突然ストップ。車両トラブルでコース脇に急停止してしまった。セッションはこれで赤旗中断となり、のちに残り7分での再スタートが切られる。今度は一斉にピットを離れた14台の車両がアタックに向う。
ラストアタックで1分39秒874のタイムをマークした小暮。この時点でのポジションは8番手。このままセッションが終了すればQ2への進出が決定する。だがしかし、1台の車両がラストアタックで大幅にタイムアップ。あろうことかNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは9番手へとポジションを下げてしまった。8位との差はわずか0.184秒。Q2の進出を逃したチームピットは悔しさに包まれた。
予選セッション終了後、小暮は悔しい気持ちを抑えて一日を振り返った。
「昨日はロングランに集中し、今朝の練習走行では予選を意識したクルマを仕上げました。クルマそのものはどんどん良くなってきているんです。(Q1敗退は)タイヤ選択が他チームと違ったことも原因かもしれませんが、フィーリングそのものは良かったですよ。ただ、タイムとしてあとちょっとが足りなかった。明日に関しては問題ないかと思いますし、今回チョイスしたタイヤがうまく働いてくれると思っています」。
また、Q2出走のチャンスを逃した武藤も前向きに結果を受け止めていた。
「金曜日はタイで良かったとされる決勝のセットをベースに、エンジニアがまた新しく準備してきたセットで走り始めました。順位はそんなに上のほうにはいなかったですけど、フィーリングがすごくよくて……。確実に前進している感じでした。実際のところ、数字(結果は13位)よりも手応えもあり、土曜日の練習に挑みました。セッション中、クルマのバランスはよかったですね。Q1では他のBSタイヤ、NSX勢よりもタイヤ的に硬いものをチョイスしたんです。それまでのセッションで履いたタイヤの中では一番良かったので。決勝を意識したタイヤなので、このポジションも悪くないと思います。明日は追い上げたいですね」。
ラストレースに挑む両ドライバーは、全力で戦いに挑む気持ちをさらに強めていた。
公式予選結果
Po | No | Machine | Driver | Q1 | Q2 | Tire | WH |
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生 | R.クインタレッリ | 1'39.258 | 1'38.258 | MI | |
2 | 46 | S Road MOLA GT-R | 本山 哲 | 柳田 真孝 | 1'39.258 | 1'38.592 | MI | |
3 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT | 山本 尚貴 | 伊沢 拓也 | 1'39.690 | 1'38.881 | MI | |
4 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F | 中嶋 一貴 | J.ロシター | 1'39.529 | 1'38.956 | BS | |
5 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 安田 裕信 | J-P.オリベイラ | 1'39.383 | 1'39.013 | BS | |
6 | 32 | Epson NSX CONCEPT-GT | 中嶋 大祐 | B.バゲット | 1'39.379 | 1'39.224 | DL | |
7 | 19 | WedsSport ADVAN RC F | 脇阪 寿一 | 関口 雄飛 | 1'39.351 | 1'39.771 | YH | |
8 | 17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT | 塚越 広大 | 金石 年弘 | 1'39.394 | 1'40.050 | BS | |
9 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT | 小暮 卓史 | 武藤 英紀 | 1'39.874 | | BS | |
10 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F | 大嶋 和也 | 国本 雄資 | 1'40.045 | | BS | |
11 | 39 | DENSO KOBELCO SARD R | 石浦 宏明 | O.ジャービス | 1'40.533 | | BS | |
12 | 8 | ARTA NSX CONCEPT-GT | V.リウッツィ | 松浦 孝亮 | 1'40.751 | | BS | |
13 | 37 | KeePer TOM'S RC F | 伊藤 大輔 | A.カルダレッリ | 1'47.512 | | BS | |
14 | 24 | D'station ADVAN GT-R | M.クルム | 佐々木 大樹 | 4'23.576 | | YH | |
15 | 1 | ZENT CERUMO RC F | 立川 祐路 | 平手 晃平 | | | BS | |
晴/ドライ(天候/コース)