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第5戦 鈴鹿サーキット

公式予選 8月29日（土）	決勝レース 8月30日（日）

　今シーズンの前半戦を5位入賞で終え、後半戦に向けていい流れをつかんだTEAM KUNIMITSUのNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT。さらに勢いをつけるべく迎えたのが三重･鈴鹿サーキットでの「第44回インターナショナルSUZUKA 1000km」。伝統の一戦であり、また季節的に“真夏の一戦”と呼ばれることも多く、過酷な戦いとしても知られる。チームでは予選こそ14番手と出遅れたが、決勝では快走を見せてジャンプアップ。5位でレースを終え、前回富士戦から連続5位入賞を果たすこととなった。

　第4戦富士での戦いからわずか3週間で迎える鈴鹿の一戦。限られた準備期間で挑む戦いだけに着実な結果を残していきたいところ。富士では開幕戦以来となる完走そして入賞を果たしており、鈴鹿ではこの勢いを持続させ、さらなるステップアップを目指したいところだ。

予選日を迎えた鈴鹿は薄曇りの朝となる。前夜遅くには雨が降り、コースにはその跡が残っている状態。まず各車ともレインタイヤを装着してのコースインとなる。加えて不安定なコンディションが影響し、セッション中には3度の赤旗中断を招くことになった。そんな中、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは山本尚貴選手がチームベストとなる1分48秒514をマーク、5番手の結果を残して午後からのノックアウト予選に向けていい足がかりを築くことになった。

　先の公式練習では気温24度、路面温度25度という思いもしない数値が刻まれた鈴鹿。走行時には次々とコースレコードを上回るタイムが出ていたことから、予選セッションも同様の動きになることが予想された。

午後2時50分、GT500クラスのQ1がスタート。晴れてはいるが気温は27度、路面温度は33度と例年よりかなり低い。一方、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTには山本選手が乗り込みコースへと向ってアタックを開始、だがセッション終了まで残り3分の時点で1台がS字でコースアウト、これで赤旗が提示された。幸いにもセッションは残り5分で再開されることになり、再度アタックのチャンスが訪れたが、刻まれたチームベストは1分50秒075。14番手に留まり、Q2への進出の道を閉ざされた。

実のところNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは車両トラブルを抱え、コースに向った直後から山本選手はその異変をチームに無線を通して伝えていた。その後、ピット内では部品交換作業が始まり、決勝に向けての準備を進めることになった。

「クルマの調子は決して悪くなかったし、Q2進出を意識してアタックに挑みましたが、その直前に車両トラブルが出てしまい残念でした。もったいなかったです」とQ1でタイムアタックのチャンスを失った山本選手。セッションが一度赤旗中断となった時間を活用し、クルマを修復できると思ったというが、間に合わず。作業に時間を要することがわかり、決勝中に発生しなくて良かったと気持ちを切り替えたという。一方の伊沢拓也選手は、朝の公式練習でQ2進出への手応えはあっただけに悔しそうな表情を見せたが、「明日は距離も長く、天候もどう変化するのか、わからない。それでも最低限ポイントを獲得したいので、しっかりと戦っていきたい」と闘志をのぞかせた。