STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2016 SEASON

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 MOTEGI SUPER GT RACE

第8戦 ツインリンクもてぎ

公式予選 11月13日(決勝レース 11月13日(
QUALIFYINGRACE
厳しいコンディションを走り抜き、12位チェッカー

 前日の第3戦は予選4番手スタートから表彰台の可能性を求めてスタートを切るも、終始タイヤのピックアップに悩まされ、まさかの10位に終わったNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT。日曜日の決戦は搭載してきたウェイトを降ろしてのガチンコ勝負となるだけに、是が非でも手応えある戦いをしたいところだ。

一方で、ノーウェイト状態のクルマを走らせるのは、開幕戦以来。金曜日の公式練習はあいにくのレインコンディションだったため、この一戦はぶっつけ本番でのパフォーマンスとなる。また、前日の第3戦予選はウェットタイヤでのアタックだったが、今回は完全なドライコンディション。もてぎ大会初となるスリックタイヤでのアタックに、注目が集まった。




 前日、2万3千人を超える観客が集まったもてぎ。最終日にはそれを超える3万6千人が詰めかけ、最終決戦の行方を見守ることになった。決勝を前にしたピットウォークにも多くのファンが参加。No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTのピットも賑わいを見せた。

午後1時30分、53周・250kmに渡るシーズン最後の戦いが幕を開ける。気温21度、路面温度25度とレースウィーク一番の暖かさとなる中、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに伊沢選手が乗り込み、スタートが切られた。

ノーウェイトのGTマシンが一斉にバトルを開始、ストップ&ゴーのもてぎのコースはたちまちトラフィックが激しくなり、丁々発止の状態に。テール・トゥ・ノーズになっても逆転するのが難しいという、ドライバーにとってはストレスの溜まる過酷な戦いが続き、ほとんどの車両がポジションキープのまま周回を重ねた前半、19周を終えて3台の車両がルーティンワークのためにピットイン。これを機にピットインするチームが現れ、ポジションアップのチャンスが到来する。

No.100RAYBRIGNSXCONCEPT-GTも21周終わりでピットイン。後半の周回数が多くなることから、チームでは硬めのタイヤを選択。セカンドスティントを担当する山本尚貴選手がコースへと向かった。ルーティンワークを先延ばしにしたチームがタイヤ無交換作戦を執ったことから、最終的にポジションが落ち着くまでに周回を重ねることになったが、山本選手は13番手で走行を続け、まずは前の前にいる同じNSXの15号車を追走する。

その後、膠着状態が続く中、15号車がマシントラブルでピットイン。これでNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは12位となり、またもNSXの17号車を追うことになるが、その差は10秒以上と大きいものだった。しかし、その中でも山本選手はコンスタントなタイムを刻みつつ、つねに戦闘態勢の走りを披露。12位でフィニッシュラインを通過し、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの長く厳しい戦いを走破した。

なお、今大会中には2017年 GT500クラスの新型車両発表会が開催され、Honda NSX-GTの開発車両展示がお披露目された。コーナリングスピードの低減という点から、現行車両からダウンフォースは約25%低減されるという。新たな車両での戦いを迎える2017年シリーズ。TEAM KUNIMITSUにとっても心機一転、あらためて頂上を目指す戦いに挑むことになる。



◎高橋国光総監督
今シーズン最後のSUPER GT戦において最後まで戦い抜き、チェッカーを受けたということは事実ではありますが、本当に苦しいシーズンを過ごすことになりました。ただ、その中で、チームドライバーである山本尚貴、伊沢拓也両選手はつねに一生懸命戦う姿勢を見せてくれたと思います。山本選手は攻めの姿勢を、そして伊沢選手は時に悩みながらもその中からしっかりと課題に取り組んでいる強い気持ちを感じ取ることができました。ふたりとも、必ずや来シーズンこそ!という思いがあるでしょう。第8戦の戦いでは、結果こそ残せませんでしたが、チーム全員がやるべきことを見つけて最後までがんばってくれました。そういうスタッフと、また来シーズンも一緒に仕事をし、チームをサポートしてくださる方々、ファンの皆さんのご声援に応えられるよう、しっかりと戦いたいと思います。最後になりましたが、今シーズンも応援してくださりお礼申し上げます。


◎山本尚貴選手
ポジションだけ見れば不本意な決勝結果になりました。悔しさしかないですが、ただ土曜日のレースよりもペースが良かったので、伊沢選手とは違うタイヤを入れて後半を走りました。この週末で初めて装着したのですが、それが良かったのか、後半の状況が良かったのか、クルマのセットが良かったのか、走り方が良かったのか、正直何が良かったのか明確なものはわかりませんが、フィーリングもラップタイムも良く、土曜日のレースよりはずいぶんといい状態でした。タイヤのピックアップはありましたが、がんばって取るようにして走りました。そういう意味では、気持ち的にはなんだかすっきりした部分もあります。 

シリーズ戦を振り返ると、今年1年間は積み重ねが通用せずに苦しかったですね。これまでは、悪いなりに方向性を見出して次に良くしていく、という積み重ねができたのですが、それができず、さらにタイヤのピックアップもつねにあって…。レースごとに良くなる感じがしなかったというか、それが通用せず、チームとしても苦しい状況でした。でも、このままでは終われないし、もちろん来年に向けて色々と進んでいるものもあるので、もう気持ちは来年にシフトしています。オフシーズンのテストにしっかりと取り組み、開幕戦に向けてがんばります。

◎伊沢拓也選手
確かに土曜日のレースよりは、いい状態で走れたとは思います。ただ、決勝では、同じホンダ勢の中で少しだけ離されてしまったので、それは悔しいですね。そういう意味もあって、自分としてはうまくいった気持ちがしないですね。ただ、レースに向けてセットの方向性も見直したことがうまくいったのは、良かった。僕と違うタイヤを選んだ山本選手のペースも良かったようです。

今年1年、同じような流れでレースをすることになり、その点は情けないと感じています。つまらないレースばかりをお見せすることになってしまいました。今シーズン、チャンピオンを獲得したレクサスからすると、ホンダ陣営はもちろん、僕自身もしっかりと努力をしなきゃいけないと思っています。その覚悟をもってシーズンオフを迎え、来年に向けての準備を進めていきたいですね。

今シーズンも皆様よりご支援・ご声援頂きまして、誠にありがとうございました。
引き続き、皆様のご支援・ご声援をお願いいたします。


決勝レース結果

Po No Machine Driver Time/Diff. Laps Best Lap Tire WH
1 39 LEXUS TEAM SARD H・コバライネン 平手 晃平 1:31'57.828 53 1'39.971 BS 0
2 6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S 大嶋 和也 A・カルダレッリ 0.472 53 1'40.272 BS 0
3 19 LEXUS TEAM WedsSport BANDOH 関口 雄飛 国本 雄資 7.471 53 1'40.621 YH 0
4 36 LEXUS TEAM TOM'S 伊藤 大輔 N・キャシディ 14.666 53 1'40.436 BS 0
5 37 LEXUS TEAM TOM'S J・ロシター 平川 亮 16.160 53 1'40.622 BS 0
6 46 MOLA 本山哲 千代 勝正 19.132 53 1'41.009 MI 0
7 1 NISMO 松田 次生 R・クインタレッリ 20.461 53 1'41.114 MI 0
8 12 TEAM IMPUL 安田 裕信 J-P・オリベイラ 25.829 53 1'40.691 BS 0
9 38 LEXUS TEAM ZENT CERUMO 立川 祐路 石浦 宏明 29.152 53 1'40.840 BS 0
10 24 KONDO RACING 佐々木大樹 柳田真孝 36.738 53 1'41.741 YH 0
11 17 KEIHIN REAL RACING 塚越 広大 小暮 卓史 42.167 53 1'41.818 BS 0
12 100 TEAM KUNIMITSU 山本 尚貴 伊沢 拓也 54.279 53 1'41.496 BS 0
13 8 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 松浦 孝亮 野尻 智紀 1'20.430 53 1'41.477 BS 0
14 64 NAKAJIMA RACING 中嶋 大祐 B・バゲット 1Lap 52 1'42.168 DL 0
15 15 Drago Modulo Honda Racing   武藤 英紀 牧野 任祐 8Laps 45 1'41.839 BS 0

天候:晴れ | コース:ドライ
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