第1戦  岡山国際サーキット
| 公式予選 4月8日(土) | 決勝レース 4月9日(日) | 
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 4月8、9日、岡山県・岡山国際サーキットにおいて「OKAYAMA GT300km RACE」が開催され、2017年SUEPR GTシリーズの幕開けを告げた。レースウィークの岡山はあいにくの薄曇りが続き、不安定な天候が先行。また、レース自体もすっきりしない展開となり、No.100 RAYBRIG NSX-GTを送り出したチームクニミツも突如想定外のハプニングに見舞われ、残念ながら結果を残せぬまま初陣を終えている。
 決勝日も前日同様の薄曇りの朝を迎えたが、夜遅くに降った雨の影響か、吹き付ける風が強く冷たいものとなる。だが、時折穏やかな陽射しに恵まれ、ファンにとってはレース観戦日和になったと思われる。
 
今年から朝のフリー走行が廃止され、変わりにスタート前に20分間のウォームアップ走行が行われることになったSUPER GT。
チームスタッフは前日のミーティングを受けて作業に勤しむ一方、ドライバーたちは様々なイベントに参加するなど、何かと忙しい時間を過ごす一方、No.100 RAYBRIG NSX-GTは、ウォームアップ走行でNSX-GT勢トップの6番手タイムをマーク。決勝に向けていい流れを作った。
開幕戦ならではの華やかなオープニングセレモニーが終わり、300kmに渡る戦いが刻一刻と近づく。恒例の白バイ先導によるパレードランが始まる中、予選5位のNo.17 NSX-GTがグリッド上で立ち往生。なんとか始動するも、フォーメーションラップ中に再びストップ。ここで隊列を整え直すため、さらに1周フォーメーションが追加される。だが、今度はポールポジションのNo.8 NSX-GTが同じような症状でスロー走行の末に停止。これで赤旗が提示された。出走車両がゆっくりとメインストレート上に戻って整列し直す中、さらにNo.64 NSX-GTが停止。戦いを前にして、NSX-GT勢に急きょ暗雲が立ち込める事態となった。
多くの波乱を見せたレースは、午後2時50分に1周減算の81周でセーフティカーランの先導によるスタートが切られる。8番手から追い上げを見せるNo.100 RAYBRIG NSX-GTは、山本選手がドライブ。ところが6周目に異変が起こる。バックストレートを走行中だった車両がスロー走行となり、そのままゆっくりと停止する姿が映像に映し出されてしまう。折しも、別の場所でGT300車両がクラッシュ。これを受け、セーフティカーが導入されることになった。
その後、ピットに戻ってきたNo.100 RAYBRIG NSX-GT。トラブルの原因解明に時間がかかるため、コース復帰に向けての作業うことはなく、リタイヤという苦渋の選択を下してた。
なお、ホンダは今回のトラブルに対し、電装部品の問題多発と発表。これまでノントラブルのパーツにつき、今回は想定外のトラブルだったとしており、今後は原因究明を行い、第2戦富士に向けて万全の対策を施すとしている。
第2戦富士に向け、与えられた時間はわずか。チームでは、少しでも早く気持ちを切り替え、次なる戦いに挑む。 
◎高橋国光総監督
 	ため息が出るような状況となってしまいました。こういった恥ずかしいトラブルがウチのチームだけでなく、全てのホンダ系チームに出ることとなったのですから、正直びっくりしています。
まだ原因がはっきりせず、これから究明することになるわけですが、レース早々に、多くのホンダ車がリタイヤするのは、これまで見たこともないです。
今日のようなレースをしないよう、ホンダにはしっかり挽回してくれるよう、対策してもらいたいです。
◎山本尚貴選手
 		クルマの調子が良かっただけに、クルマのトラブルは残念です。
レースができなかったので、なんともコメントしづらいんですが、ホンダには対策をしてもらい、次のレースでは上位を走れるようにがんばりたいと思います。 
◎伊沢拓也選手
 	開幕戦を迎え、予選から決勝への流れを見て、最終的に僕らが決勝用として選んだタイヤそしてクルマのセットは、フィーリングを含め、レースで追い上げられるという気持ちがありました。それだけにトラブルが出てしまい、ほとんど走らないままレースを終えることになったので残念です。
一方で、これは僕らがシーズンオフにやってきたひとつの結果だということを、しっかりと認識する必要もあるかと思います。
次の富士はまずレースを完走するところから始めるしかないのですが、諦めることなくまた次に向かって準備をしていきたいです。
  
決勝レース結果
																				
	| Po | 		No | 		Machine | 		Driver | 				Time/Diff. | 		Laps | 		Best Lap | 		Tire | 		WH | 
	
| 	1	 | 	37	 | 	LEXUS TEAM KeePer TOM'S	 | 	平川 亮	 | 	ニック・キャシディ	 | 	2:12'39.626	 | 	81	 | 	1'20.291	 | 	BS	 | 	 	 | 
| 	2	 | 	6	 | 	LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S	 | 	大嶋 和也	 | 	アンドレア・カルダレッリ	 | 	1.503	 | 	81	 | 	1'19.784	 | 	BS	 | 	 	 | 
| 	3	 | 	1	 | 	LEXUS TEAM SARD	 | 	ヘイキ・コバライネン	 | 	平手 晃平	 | 	2.761	 | 	81	 | 	1'20.608	 | 	BS	 | 	 	 | 
| 	4	 | 	38	 | 	LEXUS TEAM ZENT CERUMO	 | 	立川 祐路	 | 	石浦 宏明	 | 	2.939	 | 	81	 | 	1'20.222	 | 	BS	 | 	 	 | 
| 	5	 | 	36	 | 	LEXUS TEAM au TOM'S	 | 	中嶋 一貴	 | 	ジェームス・ロシター	 | 	7.607	 | 	81	 | 	1'20.455	 | 	BS	 | 	 	 | 
| 	6	 | 	19	 | 	LEXUS TEAM WedsSport BANDOH	 | 	関口 雄飛	 | 	国本 雄資	 | 	9.219	 | 	81	 | 	1'20.601	 | 	YH	 | 	 	 | 
| 	7	 | 	23	 | 	NISMO	 | 	松田 次生	 | 	ロニー・クインタレッリ	 | 	20.096	 | 	81	 | 	1'21.066	 | 	MI	 | 	 	 | 
| 	8	 | 	12	 | 	TEAM IMPUL	 | 	安田 裕信	 | 	ヤン・マーデンボロー	 | 	32.360	 | 	81	 | 	1'20.939	 | 	BS	 | 	 	 | 
| 	9	 | 	16	 | 	TEAM MUGEN	 | 	武藤 英紀	 | 	中嶋 大祐	 | 	40.195	 | 	81	 | 	1'21.011	 | 	YH	 | 	 	 | 
| 	10	 | 	24	 | 	KONDO RACING	 | 	佐々木 大樹	 | 	ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ	 | 	51.691	 | 	81	 | 	1'21.294	 | 	YH	 | 	 	 | 
| 	11	 | 	17	 | 	KEIHIN REAL RACING	 | 	塚越 広大	 | 	小暮 卓史	 | 	8Laps	 | 	73	 | 	1'20.868	 | 	BS	 | 	 	 | 
| 	12	 | 	64	 | 	NAKAJIMA RACING	 | 	ベルトラン・バゲット	 | 	松浦 孝亮	 | 	24Laps	 | 	57	 | 	1'21.550	 | 	DL	 | 	 	 | 
| 	13	 | 	46	 | 	MOLA	 | 	本山 哲	 | 	千代 勝正	 | 	48Laps	 | 	33	 | 	1'21.528	 | 	MI	 | 	 	 | 
| 	14	 | 	100	 | 	TEAM KUNIMITSU	 | 	山本 尚貴	 | 	伊沢 拓也	 | 	76Laps	 | 	5	 | 	1'21.260	 | 	BS	 | 	 	 | 
| 	15	 | 	8	 | 	AUTOBACS RACING TEAM AGURI	 | 	野尻 智紀	 | 	小林 崇志	 | 	DNS	 | 	 	 | 	 	 | 	BS	 | 	 	 | 
																				
天候:曇 | コース:ドライ