第7戦 オートポリス
公式予選 9月29日(土) | 決勝レース 9月30日(日) |
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RAYBRIG HSV-010、7位から決勝に挑む!
いよいよ大詰めを迎えた今シーズンのSUPER GTシリーズ。第7戦、セミファイナルラウンドの舞台は大分・オートポリス。シリーズタイトルを巡って繰り広げられる熾烈な攻防戦がますます激化する一戦でもある。阿蘇の山間部に位置するサーキットはアップダウンをともなった中高速コーナーを組み合わせたチャレンジングなコースであることでも知られ、毎戦何かしらドラマが生まれる場所でもある。No.100 RAYBRIG HSV-010は何としても好成績を残したいという思いでサーキット入りした。迎えたレースウィーク。金曜のサーキット周辺は穏やかな秋晴れに恵まれ、爽やかな天気だったが、土曜日、予選日は朝から雨。折しも台風17号が日本列島に接近しているタイミングとあって、天候の行方が懸念されていた。そして午前9時、気温15度、路面温度16度と低い数字を刻む中、完全なウェットコンディションで公式練習がスタートする。チームドライバーの伊沢拓也、山本尚貴両ドライバーは持ち込みタイヤの確認をはじめ、セットアップなどの作業を繰り返し行い、午後からの予選に備えた。
これまでオートポリス戦では、スーパーラップ方式の予選アタックが行われてきたが、今回はノックアウト方式が採用され、オートポリス初となるタイムアタックが行われた。チームはノックアウト予選の規則に従い、Q1およびQ3で伊沢選手を出走させ、Q2に山本選手を送り込む作戦を採る。すでにウェットコンディションが宣言されていたため、装着タイヤの制限はなかったが、持ち込みタイヤの本数が限定されているため、当然のことながらマネージメントが要求される。結果的には、Q1で装着したタイヤを引き続きQ2で使用、Q3で新たなタイヤを投入することになった。
依然として雨が降る中、午後2時15分Q1予選がスタート。気温15度、路面19度と朝からほとんど変化のないコンディションではあったが、雨量を見極めたアタックが必要とあって、いつもとは異なる神経戦的な雰囲気がサーキットを包み込んでいた。そんな中、Q1に出走した伊沢選手は1分54秒458のタイムをマーク、5番手につけて見事Q1突破を実現する。2戦ぶりとなったQ2予選に挑んだ山本選手。すでに熱が入ったタイヤをうまくコントロールし、1分49秒294のタイムを出して6番手をゲット。これにより、No.100 RAYBRIG HSV-010は最終アタックであるQ3への進出を決めた。
最後のアタックを迎えた伊沢選手。ウェットコンディションをうまく味方につけて、タイヤのパフォーマンスを引き出したいところ。しかし、刻一刻と変化する路面状況に合わせるのは至難の業でもある。伊沢選手はミスなくクリアなアタックを披露することに成功したのだが、路面とタイヤのコンビネーションが今ひとつしっくりしない状況となり、思うようなタイムアップを果たせず。刻んだ1分48秒342は7番手のタイムとなった。
Q3まで進出し、緊迫した中でのアタックを見せた伊沢選手。「Q1で落ちる経験をここ2戦してきたので、今日はQ3まで残って最後までアタックができて良かったと思います。ただちょっとコンディションとタイヤが今ひとつ合わなかったこともあり、僕も少し乗り切れていないところがあったかな、と感じました。実際にはもうちょっと上のポジションが欲しかったかな、というのが正直な気持ちですね。ただ、チャンピオン争いのチャンスはまだ残っているし、最終戦まで持ち込むためにも今回は大量得点が必要なので、しっかりと頑張りたいですね」と、予選結果を振り返りつつ、決勝に向けての意気込みを言葉にした。
また、Q2突破を果たした山本選手は久々の予選アタックを終えて、「Q2からQ3へつなぐという、自分の仕事はしっかりとこなせたと思う」と笑顔を見せた。その一方で決勝に向けては、「チャンスがある位置からのスタートなので、しっかりとミスなく自分たちのレースをすれば、いい位置でゴールできると思います。なんとしても最終戦までチャンピオン争いの権利を持ったままいきたいので、このオートポリスでの戦いはものすごく重要になるはずです」と気持ちを引き締めていた。
公式予選結果
Po | No | Machine | Driver | Q1 | Q2 | Q3 | Tire | WH |
1 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 | 荒 聖治 | A.クート | 1'53.634 | 1'49.178 | 1'46.534 | YH | 19 |
2 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲 | M.クルム | 1'54.084 | 1'48.592 | 1'46.535 | BS | 30 |
3 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信 | B.ビルドハイム | 1'54.487 | 1'48.900 | 1'46.971 | YH | 14 |
4 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 | 平手 晃平 | 1'56.192 | 1'49.322 | 1'47.362 | BS | 50 |
5 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 金石 年弘 | 塚越 広大 | 1'53.381 | 1'49.175 | 1'47.911 | BS | 30 |
6 | 18 | ウイダー HSV-010 | 小暮 卓史 | C.ヴァン・ダム | 1'55.465 | 1'49.279 | 1'48.170 | BS | 34 |
7 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也 | 山本 尚貴 | 1'54.458 | 1'49.294 | 1'48.342 | BS | 38 |
8 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生 | J-P.オリベイラ | 1'56.939 | 1'49.630 | | BS | 43 |
9 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴 | L.デュバル | 1'55.943 | 1'49.894 | | BS | 74 |
10 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R | 柳田 真孝 | R.クインタレッリ | 1'52.071 | 1'49.929 | | MI | 58 |
11 | 32 | EPSON HSV-010 | 道上 龍 | 中山 友貴 | 1'56.740 | | | DL | |
12 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 伊藤 大輔 | 大嶋 和也 | 1'57.033 | | | BS | 33 |
13 | 8 | ARTA HSV-010 | R.ファーマン | 小林 崇志 | 1'57.476 | | | BS | 12 |
14 | 35 | KeePer Kraft SC430 | 国本 雄資 | A.カルダレッリ | 2'00.633 | | | BS | 28 |
- | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一 | 石浦 宏明 | | | | MI | 43 |
天候:雨| コース:ウェット