第1戦 岡山国際サーキット
公式予選 4月6日(土) | 決勝レース 4月7日(日) |
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RAYBRIG HSV-010、開幕戦岡山は6位発進!
4月6、7日、岡山県・岡山国際サーキットにおいて2013年SUPER GTシリーズの開幕戦となる「OKAYAMA GT300km RACE」が行われた。予選6位からスタートを切ったNo.100 RAYBRIG HSV-010は終始攻めの走りを貫き、トップに立った終盤にはHonda勢同士による丁々発止のバトルを好走。見事、競り抜き今シーズンの最初のウィナーに輝くという快挙を見せた。なお、チームにとっては2006年第7戦もてぎ以来となる優勝となる。
オフシーズンから順調にテストを繰り返し、昨シーズンからのボトムアップを目標に、地道ともいえる綿密なデータ収集に努めてきたNo.100 RAYBRIG HSV-010。チームではドライバー構成を改め、残留する伊沢拓也のパートナーとして小暮卓史を迎え入れることになった。「Wエース」を擁してのシーズンを戦うにあたり、チームの目標はもちろんシリーズチャンピオンだ。また、HSV-010 GTはSUPER GT参戦ラストイヤーになるが、Hondaではオフシーズン中に大幅な車輌改良にも着手、メーカーをあげてのポテンシャルアップという心強いサポートも得て、さらなる飛躍への期待も膨らんだ。
サーキットへの搬入日は春の陽気に包まれ、軽く汗ばむほどの好天気ではあったが、予選日は荒れた天気に一転。そんな中、公式練習が午前9時にスタート。
なお、今シーズンは予選方式が変更され、昨シーズンまで導入されていたスーパーラップを廃止。すべてのラウンドでノックアウト方式による予選が実施されることが決まっている。さらに、セッション数も見直され、これまでQ1からQ3まであったアタックチャンスをQ1、Q2の2回に削減。各ドライバーがどちらかのセッションを担当する、というシステムになった。もちろん、これまで同様、Q1からQ2に向けて、出走台数に制限が設けられており、今回のGT500ではQ1に全15台が出走し、Q2には上位8台が出走できる予定となっていた。
午後2時15分からGT500のノックアウト予選・Q1がスタート予定だったが、事前に行われたGT300の予選で赤旗により遅延に。結果、午後3時にスタートが切られた。路面はすっかりウェットコンディション。風もしっかり吹いてはいたが、雨量としてはやや弱くなっている。アタック序盤は不安定な路面を得意とするダンロップ、アドバン、そしてミシュラン勢が安定した速さを見せ、上位を独占。セッション中盤に一度赤旗が出され、さらに再開直後にまたも赤旗となる慌ただしい中で、Q1のアタックを担当した小暮は暫定4番手までタイムアップ。さらにラストアタックで1分36秒784の自己ベストタイムを更新したが、それを上回るライバルが現れ、結果、6番手でQ1を終了することとなった。
GT300のQ2をはさみ、いよいよ伊沢が出走するQ2の時間を迎えたのだが、路面コンディションの回復を待つというアナウンスのもと、スタートがディレイに。だが、その間も暴風雨は収まらない。結局、午後4時15分に「審査委員会、チーム監督会議にてGT500の成績はQ1の結果をもって成立」という裁定が下され、Q2はキャンセルという結末を迎えた。
チームで初めての予選を終えた小暮。アタックの結果、BS勢以外が上位を独占したことに触れつつも、「BS勢の中では手応えがありました。ただ、雨と風の影響で思った以上に路面温度が低く、なかなかタイヤを温めることができなくて…。言い訳に過ぎないですが、それでも正直なところもう少しタイムを出したかった」と、BS勢トップ(5位:100号車との差は0.04秒と僅か)を獲れなかった悔しさを口にした。一方、アタックを見守った伊沢は「あのようなコンディションの中、想定していたものに比べると、小暮さんはいい順位を獲ってくれたと思います。レースもどうなるかわからない展開が予想されるし、読みにくい状況ですが、僕も与えられた環境の中でベストを尽くします」と決勝に向けての意気込みを語った。
公式予選結果
Po | No | Machine | Driver | Q1 | Q2 | Tire | WH |
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田 真孝 | ロニー・クインタレッリ | 1'35.373 | | MI | |
2 | 32 | Epson HSV-010 | 道上 龍 | 中嶋 大祐 | 1'35.997 | | DL | |
3 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信 | ミハエル・クルム | 1'36.490 | | YH | |
4 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 | 荒 聖治 | アンドレ・クート | 1'36.600 | | YH | |
5 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 塚越 広大 | 金石 年弘 | 1'36.640 | | BS | |
6 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也 | 小暮 卓史 | 1'36.784 | | BS | |
7 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生 | J.P・デ・オリベイラ | 1'37.109 | | BS | |
8 | 8 | ARTA HSV-010 | ラルフ・ファーマン | 松浦 孝亮 | 1'37.203 | | BS | |
9 | 18 | ウイダー モデューロ HSV-010 | 山本 尚貴 | フレデリック・マコヴィッキィ | 1'37.211 | | MI | |
10 | 37 | KeePer TOM'S SC430 | 伊藤 大輔 | アンドレア・カルダレッリ | 1'37.422 | | BS | |
11 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 大嶋 和也 | 国本 雄資 | 1'38.039 | | BS | |
12 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 | 平手 晃平 | 1'38.076 | | BS | |
13 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴 | ジェームス・ロシター | 1'39.453 | | BS | |
- | 1 | REITO MOLA GT-R | 本山 哲 | 関口 雄飛 | | | MI | |
- | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一 | 石浦 宏明 | | | BS | |
天候:雨/ウェット(天候/コース)