第6戦 富士スピードウェイ
公式予選 9月7日(土) | 決勝レース 9月8日(日) |
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RAYBRIG HSV-010、今季チームベストの予選4位を獲得
前戦同様、3週間のインターバルで迎える後半戦のSUPER GT。第6戦の舞台は静岡・富士スピードウェイ。9月7-8日に行われた一戦は、突然の雨や不意打ちのハプニングなど、さまざまな要素がNo.100 RAYBRIG HSV-010の前に立ちはだかった。予選では、およそ0.02秒という僅差でフロントローを逃すも、チームとしては今シーズン最上位となる4番手を獲得。大量得点獲得に向けて願ってもないポジションを獲得している。一方、気まぐれな雨が時折降った決勝では、またもセーフティカーが導入された上、その後のピットインでポジションを大きく落とすことになったチームは、コース復帰後の接触でラジエターを損傷。走行継続が不可能となり、戦線離脱に終わっている。
今シーズン2度目のレース開催を迎えた富士スピードウェイ。長いメインストレートでは幾度となく攻防戦によるポジションの入れ替えが見られる一方、テクニカルなコーナーでは、サイド・バイ・サイドによる緊迫した接近戦が繰り広げられるサーキットでもある。
前回は1000kmというSUPER GT最長のタフなサバイバルレースとなったが、今回はスタンダードな300kmレース。不確定要素が少ない展開であれば、セオリー通りの戦いをいち早く完遂したチームが栄光をつかむことになるはず。現在、シリーズのポイントランキングで4位につけるNo.100 RAYBRIG HSV-010は、この戦いで着実にポイント加算を狙うことはモチロン、チャンスがあれば表彰台を狙っていける位置にある。
幸い、土曜日最初のセッション、公式練習でも順調にメニューを消化。持ち込みのセッティングのまま周回を重ねるなど、クルマのバランスは良く、あとはコンディションに見合った微調整を繰り返していった。結果こそ9番手ではあったが、予選に向けて手応えあるセッションを終えることができたと、伊沢拓也、小暮卓史のふたりも満足気だった。
午後2時から始まった公式予選。気温、路面温度とも朝のセッションからほとんど変わらず。GT500のQ1は午後2時15分に幕を開けたが、なかなかコースインする車両は現れず。15分のセッションのうち、半分が経過したころゾロゾロとコースへと向う車両の姿が見られた。
No.100 RAYBRIG HSV-010のアタックを担当したのは、小暮。1分33秒台がまずはターゲットタイムとなる中、小暮はラストアタックで1分33秒137をマークしたが、一方でライバルたちも大幅にタイムアップ。32秒台が上位を占めることになった。結果、No.100 RAYBRIG HSV-010は7位でQ1を突破。伊沢がQ2に挑むこととなった。
そのQ2は午後3時にスタート。気温は25度とほぼ安定していたが、一時33度まであった路面温度は30度まで低下する。伊沢は1分32秒889のタイムで暫定トップに立ったが、その後、同じくベストタイムを更新するライバルが続出。なおもアタックを続けた伊沢は、その後、タイムを更新して1分32秒842をマーク! 4位でセッションを終えた。
「朝からしっかりとメニューをこなすことができていたので、確実にうまく進んでいます。今回の富士は勝負どころなので、しっかりといい戦いがしたい」と手応えを感じている小暮に対し、伊沢は「数字だけを見るとすごく悔しい」と2位と0.022秒差で終わったことを惜しんだ。「とは言うものの、実はチーム今季ベストリザルトなんですよね」と複雑な心境を吐露する中、「クルマもいいし、決勝ではつねに強いレースができているので、この順位からスタートできるのはすごく大きい」と自信を深める。両者は揃って「心配なのは決勝の天候」と口にしたが、持ち前のしぶとい走りで結果を導くことだろう。
公式予選結果
Po | No | Machine | Driver | Q1 | Q2 | Tire | WH |
1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 | 平手 晃平 | 1'32.480 | 1'32.548 | BS | 46 |
2 | 37 | KeePer TOM'S SC430 | 伊藤 大輔 | A.カルダレッリ | 1'32.909 | 1'32.820 | BS | 58 |
3 | 18 | ウイダー モデューロ HSV-010 | 山本 尚貴 | F.マコヴィッキィ | 1'32.858 | 1'32.824 | MI | 80 |
4 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也 | 小暮 卓史 | 1'33.137 | 1'32.842 | BS | 74 |
5 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴 | J.ロシター | 1'33.049 | 1'32.925 | BS | 68 |
6 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 大嶋 和也 | 国本 雄資 | 1'32.812 | 1'33.047 | BS | 48 |
7 | 1 | REITO MOLA GT-R | 本山 哲 | 関口 雄飛 | 1'32.683 | 1'33.062 | MI | 32 |
8 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 塚越 広大 | 金石 年弘 | 1'33.228 | 1'33.271 | BS | 52 |
9 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田 真孝 | R.クインタレッリ | 1'33.330 | | MI | 84 |
10 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信 | M.クルム | 1'33.391 | | YH | 12 |
11 | 8 | ARTA HSV-010 | R.ファーマン | 松浦 孝亮 | 1'33.396 | | BS | 56 |
12 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一 | 石浦 宏明 | 1'33.434 | | BS | 74 |
13 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 | 荒 聖治 | A.クート | 1'33.478 | | YH | 16 |
14 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生 | J-P.オリベイラ | 1'33.610 | | BS | 82 |
15 | 32 | Epson HSV-010 | 道上 龍 | 中嶋 大祐 | 1'33.714 | | DL | 6 |
天候:曇/ドライ(天候/コース)