第7戦 オートポリス
公式予選 10月5日(土) | 決勝レース 10月6日(日) |
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SUPER GT第7戦オートポリス、6番手で決勝に挑む!
およそ1ヶ月ぶりの開催となるSUPER GT。ついにセミファイナル戦を迎えたが、その舞台となったのは、九州唯一のサーキット、オートポリス。搬入日の金曜は薄曇りながら初秋らしい天候に恵まれたが、土曜日は早朝から小雨が降り続き、午後からの予選は時折酷くなる雨と霧を理由にセッションそのものがキャンセルされる。結果、翌日曜日の朝に予選、午後に決勝という実質上ワンデーイベントにて実施され、そんな中、No.100 RAYBRIG HSV-010は予選6番手スタートから表彰台を目指したが、ルーティンワーク後のアクシデントにより、ポジションアップのチャンスを逃し、12位で戦いを終えている。
熊本県と大分県の県境の山間部に位置する大分・オートポリスは、コースレイアウトや路面の特性など、ユニークさで知られる。また、シリーズ戦終盤を迎えての一戦だけに、戦いの中身が波乱に富むケースも少なくはない。御多分に洩れず今回も天候不良などを含むさまざまなハプニングが見られることになった。
前回の富士戦ではアクシデントで車両にダメージを受け、レースを終えたNo.100 RAYBRIG HSV-010。佳境を迎えたチャンピオン争いを考えると、このオートポリス戦で優勝を狙うことが必須の目標となる。このことから、朝の公式練習では予選、決勝に向けてのセットアップを確実なものとしたかったチームではあるが、その前にオートポリスならではの“先の読めない”不安定な天候が立ちはだかることになる。
午前9時、まず朝の公式練習が小雨の中でスタート。しかし開始10分を過ぎて1台の車両がコースアウトの末、タイヤバリアに接触。これで赤旗中断となった。その10分後にはセッションが再開されるも、時悪くして急激な雨がコースを叩きつける。加えて霧も濃くなり、走行には相当のリスクが伴うコンディションとなってしまった。結果、視界不良を理由に、9時48分には2度目の赤旗が提示される。その後、天候が明らかに回復することはなく、ただ時間が過ぎるのみ。結局二度と車両がコースインすることなく、そのままセッション終了予定時間の11時を迎えてしまった。
その後も雨は降ったり止んだり、雨脚を強めたり、と刻々と変化を見せる。また、霧も都度発生するなど、不安定極まりない状態ではあったが、午後2時からは予選を行う方向で準備が進められた。しかしながら、午後1時51分、大会主催者からのアナウンスにより予選中止が発表され、予選セッションは翌日、日曜日朝に実施することが決定する。
サーキットでは、酷いコンディションにもかかわらず来場してくれたお客様との交流を図るため、午後2時30分から3時までピットロードを開放。ドライバーらがサイン会を行うなどのファンサービスが行われることになった。No.100 RAYBRIG HSV-010でも、伊沢拓也、小暮卓史両選手が参加し、しばしの間、ファンとの交流を楽しむことになった。
なお、土曜日の予選中止を受けて翌日の予選において別途新たにルールが設けられた。これにより、日曜日の予選は、午前9時から実施され、GT300、500各クラス25分間でのセッションでアタックを行うことに(GT500は午前9時25分から)。また、決勝日朝に実施されるフリー走行セッションは設けられず、決勝直前のウォームアップ走行の時間が通常の8分から7分追加の15分間になることが決まった。
迎えた日曜日。薄曇りの空からわずか青空が見えるも、強い風がサーキットに吹きつけ、気温も20度前後という肌寒い天候となる。そんな中、午前9時から予選セッションがスタート。前日の雨の影響で路面は完全にドライコンディションとはなっておらず、ウェット宣言が出された。
GT500クラスは午前9時25分に各車一斉にコースイン。No.100 RAYBRIG HSV-010はライバルよりも早いタイミングで小暮卓史がコースへと向かい、アタックを開始した。しかし、ジェットコースターコーナーで勢い余ってコースアウト、難なくコースに復帰はしたが、ひやりとする一瞬だった。
小暮はその後何事もなくタイムアップを重ね、ファイナルアタックで1分38秒566をマーク、6番手のグリッドを手に入れることになった。なお、その後S-GT恒例のサーキットサファリが行われ、伊沢はこのセッションで出走し、レースウィーク初のドライコンディションを確認している。
予選を終えた小暮は、「セクター1、2といい感じだったのですが、ジェットコースターコーナーで行き過ぎてしまいました。行ける! という強い気持ちでアタックしていただけに、コースアウトしたのは悔しいですね。そうは言ってもクルマの調子はいいので、レースではガンガンいってチャンスをつかんでいきますよ」と決勝に向けての好走を誓い、また伊沢も「ここ最近、クルマの仕上がりもいいので、決勝でもその良さを活かしたい。ポールポジションも狙える状況だったので、決勝ではどれだけ順位を上げることができるのか諦めずに戦いたいですね。もともと決勝での速さ、強さを見せられるチームなので、キチンとゴールすることを目指していい戦いがしたいと思います」とセミファイナル戦での善戦を目標に挙げた。
公式予選結果
Po | No | Machine | Driver | BestTime | Lap | Tire | WH |
1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 | 平手 晃平 | R 1'38.174 | 10/11 | BS | 43 |
2 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田 真孝 | R.クインタレッリ | R 1'38.209 | 10/10 | MI | 44 |
3 | 18 | ウイダー モデューロ HSV-010 | 山本 尚貴 | F.マコヴィッキィ | R 1'38.220 | 11/12 | MI | 46 |
4 | 1 | REITO MOLA GT-R | 本山 哲 | 関口 雄飛 | R 1'38.346 | 11/11 | MI | 20 |
5 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生 | J-P.オリベイラ | R 1'38.385 | 9/11 | BS | 46 |
6 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也 | 小暮 卓史 | R 1'38.566 | 11/11 | BS | 37 |
7 | 37 | KeePer TOM'S SC430 | 伊藤 大輔 | A.カルダレッリ | R 1'38.573 | 10/12 | BS | 40 |
8 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 塚越 広大 | 金石 年弘 | R 1'38.661 | 11/12 | BS | 41 |
9 | 8 | ARTA HSV-010 | R.ファーマン | 松浦 孝亮 | R 1'38.725 | 9/11 | BS | 31 |
10 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴 | J.ロシター | R 1'38.856 | 11/12 | BS | 34 |
11 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信 | M.クルム | R 1'39.012 | 8/9 | YH | 7 |
12 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 大嶋 和也 | 国本 雄資 | R 1'39.227 | 9/10 | BS | 32 |
13 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一 | 石浦 宏明 | 1'39.569 | 12/12 | BS | 37 |
14 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 | 荒 聖治 | A.クート | 1'39.893 | 11/12 | YH | 8 |
15 | 32 | Epson HSV-010 | 道上 龍 | 中嶋 大祐 | 1'40.606 | 12/13 | DL | 3 |
天候:曇/ウェット-ドライ(天候/コース)