STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2014 SEASON

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2014 SUPER GT

ROUND1 OKAYAMA GT 300KM RACE

第1戦 岡山国際サーキット

公式予選 4月5日(決勝レース 4月6日(
QUALIFYINGRACE
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、厳しい条件下で入賞を果たす!

 迎えた決勝日は厳しい寒波が上空に流れ込み、まるで冬が戻ってきたかのような寒さに。前日夕方遅くから降り始めた雨は朝まで残らず、午前9時からのフリー走行は前日同様、ドライコンディションで行われるものと思われた。だが、30分ほど前から急激に雨雲が襲来。ウェットコンディションでのセッションへと変貌する。しかも、走行直前には雹(ひょう)が降るなど季節外れの読めない天気にパドックでは慌ただしい空気が流れた。

 各車はレースウィーク初のウェットタイヤを装着し、コースイン後はスクラブなどの準備作業に追われる始末。当然、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに乗り込んだ武藤も同じようにメニューをこなすことに。その後タイム計測に入ると、武藤は自己ベストタイム1分33秒930をマークし、2番手に浮上。終了まで10分を前にピットへ戻ってドライバー交代をシミュレートし、小暮へとスイッチした。

 その頃にはすでに雨も上がり、路面も再び乾きはじめてくる。と同時に各車によるタイムアップ競争が激化。周回ごとにポジションが変動する状況となった。そんな中、小暮はトータル計測14周目にチームベストとなる1分31秒196をマーク。9番手でセッションを終えた。決勝では、相変わらず不安定な天候が続くとの予報から、いかなる展開が待ち受けるのかまったく未知数ではあるが、チームでは、そういう状況のときこそ団結力を見せて強いレースをしよう、とモチベーションを上げて戦うことを心に誓い、決勝への最終準備に取り掛かることとなった。

 お昼のピットウォークでは青空がサーキット上空一面に広がり、陽気が戻ってくる。スタート前チェック時にもコンディションにほぼ変わりはなく、決勝は安定した天気の下で一戦が繰り広げられるかと思われたのだが…。各車コース上のダミーグリッドに整列、スタート進行を待つ間に再び灰色の雲が強い風に乗って帰ってきた。気温8度、路面温度20度の中、300km・82周の戦いの火ぶたが切って落とされた。

 なお、岡山戦では最初に1周ウォームアップランが別途設けられ、続いてそのままもう1周フォーメーションラップが行われた。予定では先導していたセーフティカーがピットインし、レーススタートを迎える予定だったが、隊列が整わなかったことからさらにもう1周フォーメーションラップが追加される。結果、レースは1周減算の81周にて行われることとなった。

 No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは、まず武藤がスタートドライバーを担当。昨シーズンGT300のシリーズチャンピオンに輝いた武藤は、GT500の経験もあることから落ち着いて難なくオープニングラップを消化。さらには上位で順位争いによる接触の影響で、ポジションアップのチャンスを手に入れると、12位でしばし周回を重ねていく。周回遅れが出始めると、前後車両との攻防戦も思うように進まなくなる中、今度はレース開始から30分余りを経て、ついに雨が降り始めた。スタンドには瞬く間に傘の花が開き、コース上のドライバーはまずガマンの走りを強いられる。ウェットタイヤへの交換が頭を過るも、ほとんどのクルマがコース上に留まり、ペースを落としながら周回を続行。するとこの流れに雨も根負0けしたのか、ほどなくして雨も上がってしまった。

 No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの武藤も集中力を切らさず、安定した速さで周回を重ねていく。そして32周を終えてピットイン。今シーズンからの新規則によって新たに導入されたカーボンモノコックの影響で、これまで以上にドライ0バー交代の時間を要することにはなったが、落ち着いて作業を済ませ、小暮をコースへと送り出した。

 チームでは、後半の追い上げを信じて小暮の走りを見守る。だが、前のクルマとは20秒強の差が開いており、また、抜きどころの少ない岡山でGT300の周回遅れを処理しながらの走行ともなると、そのチャンスはぐんと減少する。ルーティンワークのドライバー交代が全車終了した後も膠着状態での周回は長く続き、攻めの走りを得意とする小暮が持ち前の速さを発揮する機会は残念ながら最後まで訪れることはなかった。加えて、クルマ自体も不調を抱えた状態であったため、本来の走りを見せるには厳しい状況だったとも言える。

 レースは残り20周を切ってまたも怪しい雲行きへと変化、終盤にはぱらりと雨も落ちたようだが、走行に影響を与えるまでには至らず。結果、粘りの走りを続けたNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは9位入賞でレースをフィニッシュ。ポイント獲得を果たし、次の戦いに向けて弾みをつけることとなった。

高橋国光総監督

レースウィークではチームにトラブルやアクシデントが次々と起こってしまいました。新車でのレースなので、決勝レースでもハプニングがあるのではないかと思い、それをチャンスにしたかったのですが意外にも淡々と終わってしまいましたね。残念。これから見直していく点も色々あるかと思いますが、厳しい状況下の中でドライバーはじめ、チームスタッフがみんながんばってくれたのがうれしいですね。ひとつひとつ上を目指していって欲しいと思います。

小暮卓史選手

予選は悔しい結果でしたが、決勝日は朝のフリー走行である程度手応えを感じてはいました。ところが、レースになるとブレーキトラブルが発生し、コントロールが難しい状態になっていきました。本来の100号車の実力を見せられずに残念ですが、そんな中でもポイントを獲れたのは良かったと思います。富士ではもっといいレースができると信じています。

武藤英紀選手

もうちょっと前のクルマについて行ければ良かったのですが、クルマのトラブルがあったようで何かしら影響があったようです。厳しいレースにはなりましたが、9位入賞ができて、最低限ながらもポイントが獲れたのは良かったと思います。

手塚長孝オペレーテイングテクニカルディレクター

レースそのものを見ると、予選14番手から決勝9位フィニッシュなので、良かったと思います。開幕戦でクルマを壊すことなく完走した上に、ポイントを取れましたから。すべてはこれからです。予選後も決勝に向けてセットを大きく変更することもなく、最終チェックに留めて挑んでもらいました。
ピットインも想定内で、最小周回数をメドに行いました。終盤、リアがオーバーステアになり、クルマのバランスが崩れる中、小暮選手も踏ん張って頑張ってくれたと思います。第2戦富士を前にテストができるので、そこでまたデータをしっかり収集し、次につなげていきたいですね。

決勝レース結果

PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTireWH
137KeePer TOM'S RC F伊藤 大輔A.カルダレッリ 1:57'15.816811'22.648BS
26ENEOS SUSTINA RC F大嶋 和也国本 雄資0'05.026811'21.977BS
312カルソニックIMPUL GT-R安田 裕信J-P.オリベイラ 0'18.818811'22.845BS
439DENSO KOBELCO SARD RC F石浦 宏明O.ジャービス0'21.475811'23.163BS
518ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT山本 尚貴J-K.ベルネ0'23.259811'23.168MI
617KEIHIN NSX CONCEPT-GT塚越 広大金石 年弘0'31.039811'23.457BS
723MOTUL AUTECH GT-R松田 次生R.クインタレッリ 0'31.367811'22.931MI
88ARTA NSX CONCEPT-GTV.リウッツィ松浦 孝亮1'07.608811'23.617BS
9100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT小暮 卓史武藤 英紀1Lap801'23.916BS
1046S Road MOLA GT-R本山 哲柳田 真孝1Lap801'22.353MI
1119WedsSport ADVAN RC F脇阪 寿一関口 雄飛1Lap801'23.875YH
1224D'station ADVAN GT-RM.クルム佐々木 大樹1Lap801'23.744YH
1336PETRONAS TOM'S RC F中嶋 一貴J.ロシター2Laps791'22.846BS
141ZENT CERUMO RC F立川 祐路平手 晃平4Laps771'23.596BS
1532Epson NSX CONCEPT-GT中嶋 大祐B.バゲット6Laps751'23.929DL

天候:曇・雨・晴| コース:ドライ・ウェット・ドライ
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