STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2015 SEASON

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ROUND7 AUTOPOLIS

第8戦 ツインリンクもてぎ

公式予選 11月14日(決勝レース 11月15日(
QUALIFYINGRACE
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、ファイナル戦は3位発進

 ついに迎えた今シーズンの最終決戦。SUPER GT第8戦は、Hondaのホームサーキットとして知られる栃木・ツインリンクを舞台に250kmのレースを展開する。第6戦SUGOで念願の優勝を果たすも、続く第7戦オートポリスにおいては思うような展開に持ち込むことができず、厳しい戦いを強いられたTEAM KUNIMITSU。だが、真っ向勝負となる今大会で、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは高いパフォーマンスを披露。チームとしての総合力を遺憾なく発揮することとなり、予選3番手から挑んだ決勝では、トップ争いに絡む力走を見せて3位チェッカー。これにより、チームはドライバーランキング3位の好成績を手中に収めることとなった。

 最終戦のもてぎを迎えるにあたり、チームでは9月下旬の公式テストで手応えを得ていたデータをもとにクルマ作りを進めた。 “ストップ&ゴー”というもてぎならではのコースにおいて、ライバルより秀でた攻略法を確立することが必須となる。なにしろ、最終戦はこれまで搭載されてきたハンディウェイトがなくなり、ライバルとは真っ向勝負に挑むことになるわけで、まずは予選で少しでも好成績を狙いたいところだ。一方、戦いの舞台であるサーキットは朝から雨模様。公式練習のセッション開始直後は微雨だったが、雨が止めば代わりに霧が出るという落ち着かないコンディションに各チームは翻弄される。そんな中でもチームは都度状況に合わせたクルマを用意しようと奮闘。結果、GT500の専有走行で山本尚貴選手が1分47秒293のチームベストをマーク、4番手で走行を終えることとなった。

 朝の走行終了後も天候は変わらず、曇天の空から小雨が降り続ける。そんな中、GT500クラスのQ1が午後2時20分にスタート、気温13度、路面温度15度と寒さは感じない。まず最初のアタック合戦に挑んだのは、山本選手。しかし、アタックを始めた矢先、一部の場所で雨脚が強まったという情報がアナウンスされる。レインタイヤでのアタックは雨量次第で一瞬にして困難を極めるため、一気に緊迫した空気が流れ始めた。コース上の山本選手においてはタフなコンディションに置かれることとなったが、冷静に状況を踏まえてアタックを続行。刻んだタイム1分48秒655は7番手となり、無事にQ1を突破。Q2のアタックを控える伊沢拓也選手にバトンを渡すことに成功した。

迎えたQ2は午後3時5分にスタート。気温、路面温度ともQ1とほぼ変わりないが大きく異なったのが雨量で、本降りの中、さらにアタック条件が厳しくなった。濡れたコース上で少しでも力強く走れるようなクルマを準備しようと、ピット内もインターバルを使って準備に余念がない様子。その気持ちに応えたい伊沢選手はセッション残り5分の段階でベストタイムをマークし、トップに躍り出る。だがポジション争いはさらに激化。降り続く雨の中、伊沢選手はなおもアタックを重ね、最終的に1分49秒981までタイムアップ。結果、3番手のポジションをつかんだ。

緊迫したコンディションでのタイムアタックをやり遂げた山本、伊沢両選手。Q1担当だった山本選手は「クルマに関してはバランスも悪くなかったし、雨量とコンディションに合わせてタイヤの選定さえミスをしなければ大丈夫だと思っていました」と不安要素がない中でアタックに挑んだとし、「チームとしての選択はじめ、ドライバー自身の選択やドライビングなど、すべて現状ベストな組み立てが出来たかなと思う」とやや安堵感を滲ませた。そして翌日の決勝に向けては、「天気予報からすると、スタートでいきなりスリックタイヤを履くシチュエーションになる可能性もあるので、やってみないとわからない部分もあるが、しっかりと取りこぼさないようにうまくやれれば結果はついてくると思う。サバイバルにはなるでしょうが、しっかりと生き残ることをまずは考えたい」と決意を新たにした。一方で伊沢選手は「ポールポジションが獲れず、ごめんなさいという感じ」とアタックでの悔しさを口にした。しかし、「雨量に合わせてどのタイヤを履くかすごく迷ったが、うまく選択できて想像以上にいい感じで走れた」とアタック自体は満足できるものだったと振り返った。また、「今回の僕らは勝つことだけを考えている。このポジションからであれば、思いっきりレースができると思う。失うものもないので攻めの走りを見せます」と力強く宣言した。

公式予選結果

Po No Machine Driver Q1 Q2 Tire WH
1 37 KeePer TOM'S RC F A.カルダレッリ 平川亮 1'48.501 1'49.738 BS
2 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐 B.バゲット 1'47.740 1'49.863 DL
3 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴 伊沢拓也 1'48.655 1'49.981 BS
4 36 PETRONAS TOM'S RC F 伊藤大輔 J.ロシター 1'48.349 1'50.023 BS
5 12 カルソニック IMPUL GT-R 安田裕信 J-P.オリベイラ 1'48.651 1'50.256 BS
6 38 ZENT CERUMO RC F 立川祐路 石浦宏明 1'48.041 1'50.317 BS
7 39 DENSO KOBELCO SARD RC F 平手晃平 H・コバライネン 1'48.432 1'51.653 BS
8 19 WedsSport ADVAN RC F 脇阪寿一 関口雄飛 1'48.691 1'53.263 YH
9 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大 武藤英紀 1'49.416 BS
10 6 ENEOS SUSTINA RC F 大嶋和也 国本雄資 1'49.533 BS
11 24 D'station ADVAN GT-R 佐々木大樹 M・クルム 1'49.616 YH
12 1 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生 R・クインタレッリ 1'49.757 MI
13 46 S Road MOLA GT-R 本山哲 柳田真孝 1'49.761 MI
14 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮 野尻智紀 1'49.984 BS
15 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史 O・ターベイ 1'51.097 BS

天候:雨/ウェット(天候/コース)
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