速報レポート
[掲載日時:2025/6/30]
6月28日(土)、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて「SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025」が開催され、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは予選11位から300kmの戦いに臨んだ。日本国内の戦いとは異なる諸条件のなか、着実にポジションアップを遂げて好バトルを展開。僅差での攻防戦を披露し、6位で戦いを終えている。
日本国内のサーキットからSUPER GTとしては5年ぶりの海外戦として開催された第3戦。その舞台は、マレーシアのセパン。オフシーズンにはメーカー/タイヤテストを行なうサーキットであるが、SUPER GTの公式戦としてレースを実施するのは12年ぶりとなる。当然のことながら、山本尚貴&牧野任祐両選手のコンビでのレースは初めてだ。
今大会では2度の公式練習を実施。初日の練習では牧野選手がトップタイムを刻んだことで手応えを得つつ、さらにセパンならではのコンディションに見合うクルマを準備した上で、27日(金)に行なわれた予選に臨むこととなった。
Q1を担当したのは山本選手。あと一歩及ばずQ2へと駒を進めることは叶わなかったが、決勝で粘り強くポジションを上げるべく、チーム一丸となって善戦を誓った。

55周の決勝では、山本選手がスタートを務める。オープニングラップから早速ポジションアップを果たす一方、前後車両との激しい攻防戦を展開。20周目にはルーティンのピットインを迎え、牧野選手にバトンを繋いだ。
レースは32周を終えた時点でGT500全車両がピットインを完了。ここからチェッカー目指し、さらに激しいバトルが繰り広げられる。牧野選手は複数台での攻防でタフな戦いを強いられたが、緩急をつけながら巧みにポジションアップを決め、ついには表彰台を視野に入れた走行へと向かっていく。
ところがそのなかで、他車との接触が発生。最後まで勢いある走りを見せて3番手でフィニッシュラインを通過したが、レース後に10秒のタイムペナルティが課されることとなり、6位という結果になった。
シーズン序盤を終えたSUPER GT。次は2度目の富士となるが、土曜、日曜の各日にスプリント形式のレースフォーマットが採用される。初の試みにつき、またしても不確定要素の多い戦いになりそうだが、こういうときこそチーム、ドライバーの真の実力を披露していきたい。
◎小島一浩監督
予選11位から追い上げて3番手まで上がったのですが、タイムペナルティで少し残念な結果となりました。しかし、取り組んできたクルマのセットアップ、レースペースが良くなっているのであとはそれをまとめ上げて勝ちを取りに行くだけです。今回は最低限の課題はクリアできたのではないかと思います。
◎山本尚貴選手
オープニングラップの1コーナーでは、前方で2台が絡む接触のアクシデントがありましたが、そこはうまくかわせました。結果、ポジションをふたつ上げることができましたが、その後は前の38号車と一緒に走る状態が自分のスティントの最後まで続いてしまいました。
◎牧野任祐選手
ドライブ中、無線のトラブルが出ていて、10秒のタイムペナルティが出ていることを知らなかったんです。ホームストレートでその表示がでたので、なにかあるんだなと思いながら走っていました。
それもあって、最後の最後までプッシュし続けていたんです。アクセルも緩めることなく、勢いのまま走っていました。ペナルティに関しては複雑な心境ですが、決まったことは受け入れないといけないので。3位で終わったのにタイム加算で表彰台がなくなってしまってチームには申し訳ないです。