猛暑続きだった夏も終わり、SUPER GTはそろそろ秋の訪れを感じるなかで第6戦を迎える。9月20、21日には開催サーキットとして最北端に位置する宮城・スポーツランドSUGOにおいて、300kmの戦いを繰り広げることになる。
後半戦初戦となった第5戦鈴鹿では、厳しい内容の戦いを強いられたチームクニミツ。ライバルとのバトルを展開するなか、今シーズン残り3戦を戦うにあたり、まずはチームとしてのパフォーマンスを基本から見直し、万全のコンディションを構築したいと考える。
舞台となるスポーツランドSUGOは、”魔物が棲む”とよく言われるが、全長およそ3.6kmとショートサーキットである一方、コースは高低差が大きく、レイアウトもテクニカルであることから、いつしかそう呼ばれるようになった。この特徴あるコースを攻略するためにも、怠りない事前準備と適切なセットアップが求められる。チームとしては、豊富なデータをフル活用して戦いに臨みたい。
これまでの戦績によってNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTには54kgのサクセスウェイトが課されており、SUGO戦では燃料流量リストリクターが通常より1ランク下がり、かつ37kgのウェイトを実装する。ライバルの上位陣は2〜3ランク下がるリストリクターを装着する車両が多くなり、アップダウンに富むSUGOではタフな戦いになると予想されるため、チームとしてはこれを好機として表彰台獲得を意識していきたい。
昨シーズンのSUGO戦は、2日にわたりほぼウエットコンディションに見舞われて予選が中止となり、初日の公式練習の結果をもって決勝スタートが切られた。だが、その決勝もなかなか雨が止まず、不安定なコンディション下でのレースとなった。それだけに、今回は秋晴れの下で地元ファンに好バトルを披露したいものだ。