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RACE DATE CIRCUIT WEATHER RESULT |
AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦 RACE1 予選/決勝:2019年11月23日 RACE2 予選/決勝:2019年11月24日 富士スピードウェイ (静岡県) [RACE1] 予選: 雨/ウェット 決勝: 雨・くもり/ウェット [RACE2] 予選: 雨/ウェット 決勝: くもり/ドライ [RACE1] 予選: 3位 決勝: 3位 [RACE2] 予選: 4位 決勝: 4位 |
11月22〜24日、静岡・富士スピードウェイにて開催された「SUPER GT × DTM特別交流戦」。山本尚貴選手を擁して戦いに挑んだチームクニミツのNo.1 RAYBRIG NSX-GTは、23日のレース1で3位表彰台、そして24日のレース2では4位でフィニッシュ。SUPER GTでの戦いと違うスタイルでの戦いの中でもしかと高いチーム力を発揮している。
SUPER GTとドイツツーリングカー選手権(DTM)との共演がついに実現。
SUPER GT15台、DTM7台が集う「SUPER GT × DTM特別交流戦」は、国内外のレースファンだけでなく関係者からも”ドリームレース”として注目され、どのような戦いが繰り広げられるのか、大きな期待が集まった。
SUPER GTでは予選日に当たる土曜日を前に、まず木、金曜日には、特別交流戦で使用されるハンコック製のコントロールタイヤでの走行セッションが与えられた。晴れていた木曜日にはスリック、そして雨に見舞われた金曜日はウェットタイヤでの周回を重ねることとなり、クルマのセットアップとともに色々と試行錯誤しながら土曜からの本戦に備えていくことになったが、実のところ、なかなか好タイムを刻むには至らず、頭を悩ます状況に陥っていた。
そんな中で迎えた土曜日のレース1。依然として雨が残っており、気温13度、路面温度12度と低い数字を示す中、まず、午前9時25分から20分間の予選アタックが行われた。ウェットタイヤを履いたNo.1 RAYBRIG NSX-GTが山本選手によってコースイン、開始まもなくではあるものの前日のタイムよりも速くなっており、総体的に雨量が少ない状況であることは判断できる。まず1分42秒220をマークし、2番手につけた山本選手はセッション後半に再度アタック。他の選手もベストタイムを更新する中、山本選手も1分42秒215までタイムを引き上げ3番手を獲得し、決勝に向けて弾みをつけた。
前日までの不調から一転、前方グリッドを手にした山本選手。「何が良かったのかわからないですが、タイヤのレンジが狭く、その中でクルマを合わせ込むことを意識して予選に挑みました。1コーナーを曲がった段階でいいフィーリングだと気が付きました。μ(摩擦係数:ミュー)が低い中、早く合わせられたかが今回の結果につながったのだと思います」と予選を振り返った。
午後に入っても、ほとんど気温の変化は見られず。ただ、レース直前には雨がミストのような細かなものに変わり、午後2時32分に幕を開けた決勝レースを前に、まず日本でのウォームアップに代わり、8分間のレコノサンスラップが行われた。そして迎える決勝。まだ水煙が立ち上がる中、DTMに合わせた55分+1周のレースフォーマットに沿ってスタートが切られる。
インディアナポリス式スタートと言う、2列に整列して前後左右の車間距離がほとんどない状態で隊列を組む方式が採用され、いっそう緊迫が高まる中、山本選手はまずポジションキープでオープニングラップを終了。すると2周目の1コーナーで2番手を捕らえてポジションアップ、しばしそのまま周回を重ねた。だが7周目のダンロップコーナーで後方につけた17号車NSX−GTと攻防戦になり、先行を許してしまった。
DTM、そして今回の特別交流戦ではレース中のドライバー交代および給油義務はなく、タイヤ交換が必要となる。チームでは17周を終えてピットインを実施、再び3番手での周回が続いた。その後、30周目に1台の車両がストレート上のピットロード出口近くで止まったことを受け、車両回収のためにセーフティカーが導入される。32周目にはリスタートとなり、改めてインディアナポリス式スタートによって前後車両との差がなくなったとはいえ、すでにピックアップ等、タイヤコンディションも厳しい状態だったことから逆転には持ち込めず。レース開始から5分を過ぎて35周でのチェッカーとなり、No.1 RAYBRIG NSX-GTは3位でレース1を終えることとなった。
表彰台に上がった山本選手。「(10月に)ホッケンハイムでのDTMに3台の車両が行ったとき、”日本勢は大したことがない”と思われたことがとても悔しかった。走っていない僕ですら悔しかったのですが、物理的にどうしようもできない領域でのセットアップも関係していたのだと思います。そんな中、今回、DTMと初めてレースをして彼らの前でゴールできたのは良かった」と笑顔を見せた。規格が異なる中での戦いについては「単純に速いクルマを作ることを考えないといけないのかと思いました。
走る中で色々わかったこともあったので、今回の経験を翌日のレースにも活かしたいと思います」とさらなる意欲を見せていた。
イベント最終日、ようやく雨が上がったかに思われた富士スピードウェイだったが、午前9時からのレース2予選を前に、またしても雨が降り始め、ウェットでのタイムアタックが始まった。前日に続き、No.1 RAYBRIG NSX-GTをドライブするのは山本選手。前日同様、早速アタックを開始し、1分47秒118のタイムで暫定トップにつけた。セッションは、終盤にタイムアップするクルマが増え、一方の山本選手は前半のアタックラップが自己ベストタイムとなったため、4番手でセッションで終えている。なお、トップタイムをマークした16号車NSX-GTはレースウィーク中に車両交換を行っており、5グリッド降格ペナルティが確定。結果、山本選手は3番手からのスタートを切ることとなった。
フォーメーションラップに代わるレコノサンスラップを経て、全22台がグリッドに集結。午後2時31分、インディアナポリス式スタートでレースが始まった。
気温、路面温度ともに21度、薄曇りの中で幕が上がった最終決戦。山本選手は3周目にポールポジションのNo.28 DTM車両を逆転。逃げるNo.64 NSX-GTを追随する。だが、9周目にセーフティカーがコースイン。これは7周目にタイヤトラブルを発生した28号車がピットイン&コース復帰を果たした際、破損していたリアカウルのパーツがコーツ上に落下。このパーツ回収を行うことが目的だった。
12周目からレースは再開。このリスタートで4台のNSX-GT勢が激しいポジション争いを見せ、一旦山本選手は4番手までドロップダウン。しかしすかさずダンロップコーナーで16号車を抜いて3番手へと復帰したが、またしても先行される中、15周終わりでルーティンのタイヤ交換を行うためにピットインした。
レースは21周目に2度目のセーフティカーが介入。33号車Audiがタイヤをバーストさせ、そのデブリ回収が必要となったためだ。だが、山本選手もその直前に2度目のピットインを強いられる。実のところ、DTMのAudi同様、左リアタイヤのパンクに遭い、タイヤ交換が必要となっていた。幸い、コース復帰後に整列を整えることが可能だったため、25周の時点で最後尾へと戻り、26周からのリスタートを味方に、27周目には7番手までカンバック。果敢な走りでポジションアップを成功させた。
一方、そのリスタート直後に多重クラッシュが発生、コースアウトしたりコース上にストップするクルマが多発する。結果、残り5分という状況ながら3度目のSCランが始まり、そのまま55分が経過。さらに、インディアナポリス式スタートでのリスタートではなく、1列態勢による残り1周のレース再開が決定した。
山本選手は渾身の走りでDTM勢も含めた3台を逆転。4位でフィニッシュしている。
シーズン中のSUPER GTとは異なるダイナミックなバトルが繰り広げられた特別交流戦。日本のモータースポーツ史上初となる一戦は、戦うチームにとっても魅力あるイベントとなった。多くの学びや気付きを得、2020年から始まる新車でのシーズンに向け、チームクニミツの新たな戦いは、もうすでに始まっている。