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2022 AUTOBACS SUPER GT Round7 FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE

第7戦 AUTOPOLIS

予選 10月1日(決勝 10月2日(
RACE
DATE
CIRCUIT
WEATHER
RESULT
2022 AUTOBACS SUPER GT Round7『FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300KM RACE』
予選:2022年10月1日 決勝:2022年10月2日
オートポリス(大分県) 
予選:晴れ/ ドライ  決勝: 晴れ/ドライ
公式練習:2位 予選:2位 決勝:2位

今シーズンのSUPER GTが佳境に入る中、第7戦の戦いがオートポリスにおいて開催された。チームクニミツのNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)は、まず予選で申し分のないアタックを披露して2番手を獲得。また、フロントロウからスタートした決勝レースでは、想定以上に厳しくなった路面コンディションに対し、絶妙なタイヤマネージメントをやってのけ、さらにはタフな攻防戦をもしのぐパフォーマンスで観客を大いに沸かせた。結果、今シーズン2度目となる2位表彰台を獲得している。



RACE

前日同様、秋晴れに恵まれた決勝日。日中は強い日差しによる気温上昇が見られ、レース中のタイヤマネージメントがますます重要視されると考えられた。

午後1時30分の時点で気温は25度、路面温度に至っては一時46度まで上がったが、決勝直前には43度へと落ち着いた。今回も地元警察の白バイおよびパトカーによるパレードラップを経てフォーメーションラップが行われ、65周の戦いが幕を開ける。スタートドライバーを担当する牧野選手は、首位奪取を目指して果敢に攻めの走りを見せるが、まずはポジションキープでオープニングラップを終了。トップを走る24号車とは異なるメーカーのタイヤということもあり、牧野選手は冷静に状況を把握しながら周回を重ねていく。

その中で自身のスティント終盤での逆転を狙ったが、惜しくも好機に恵まれず。
だがきっちりと2位を守り切り、22周終わりでルーティンワークのためにピットへと戻って山本選手へと交代したが、この際、思いのほか時間がかかり、タイムロスが生じた。

一方、3番手を走行していた17号車NSX-GTが23周終わりでピットイン。No.100 STANLEY NSX-GTの前でコースに復帰したことから、山本選手は17号車にプレッシャーをかけるべく追走を開始する。逆に、27周終わりでピットインしたトップの24号車はNo.100 STANLEY NSX-GTの後方でコースに戻ったため、山本選手は実質トップとなった17号車を追いつつ、背後の24号車も意識しながら周回を重ねていった。

山本選手のスティント序盤、後続との差はおよそ5秒前後だったが、依然として高い路面温度が影響してか、次第に存分なタイヤグリップを得ることが難しい状況になっていく。さらに、51周目にはレース2度目のFCYが導入され、山本選手は目前にいるGT300車両の遅いペースに合わせて周回せざるを得ない状況を強いられる。
ところが後方の24号車はFCYを味方につけて規定速度内ながらギャップを縮めたため、FCY解除後は1秒を切る僅差での攻防戦が始まる。互いにクリーンなバトルを展開、時に緩急をつけた駆け引きを繰り広げ、場内で観戦するファンの注目を大いに集めた。結果、山本選手はすでに摩耗していたタイヤで幾度も訪れたピンチを見事にしのぎ切り、2位でチェッカー! タフなレースでの底力を発揮した。

厳しいレース展開を耐え、今シーズン開幕戦以来となる2位表彰台を獲得したNo.100 STANLEY NSX-GT。シリーズランキングも4位へと浮上。条件的には決して楽ではないものの、タイトル獲得の可能性を残す形で最終戦のもてぎに臨むことになる。ウェイトを下ろし、真の戦いを繰り広げる中で、No.100 STANLEY NSX-GTのパフォーマンスを存分に見せつけたいところだ。

◎山本尚貴選手 ピットイン前に、17号車(Astemo NSX-GT)が19号車(WedsSport ADVAN GR Supra)を逆転したあと、ペースが結構調子良さそうだったので警戒していたのですが、ピット作業のタイミングで彼らに前に出たときには、「(逆転するのは)結構厳しい」と思いました。一方、クルマはここ数戦の中で一番ドライのペースも良さそうだったし、パフォーマンスも高そうだったので、前半の調子が良さそうな分、逆に後半が厳しくなるかもしれないという予想も立てていました。

結果的にその予想が当たり、途中から急激に(タイヤが)グリップしなくなって、最後は前を追い上げるというよりも防戦一方となり、うしろを常に見続けながらレースをする形になってしまいました。終盤は24号車といいバトルができましたが、タイヤが本当になくなった感じで、曲がったり止まったりするだけで精一杯の状態でした。
勝つことはできませんでしたが開幕戦以来の表彰台となり、ずっと苦労していた中でようやく表彰台という結果を残すことはできました。チームとともに一生懸命やった結果でもあります。今回うまくいかなかった原因、速さが足りなかった理由も把握できているので、そこを改善して最終戦に挑みたいと思います。
◎牧野任祐選手 1周目になんとかして前に出たかったので、狙っていました。ただ、24号車もタイヤのウォームアップが良かったですね。1周目で前に出られなかったら、落ち着いて様子を見て、自分のスティント後半で勝負できればいいなと思っていたのですが、厳しい展開になりました。ただ、その中でしっかりと自分の仕事はできたと思います。

2020年のチャンピオン争いはものすごい混戦でしたが、今年は僕らにとってすごくシンプルな最終戦になると思います。チャンピオンどうこうより、まずは勝つことを考えてしっかりとみんなで頑張っていきたいと思います。
◎小島一浩監督 レースでは、チームとして考えていた戦略に沿った戦いができました。ただ、結果的に、その翌周にピットインした同じNSX-GTの17号車に先行される形になった事が誤算でした。
レース周回数の3分の2をセカンドスティントの山本(尚貴)選手に行ってもらいましたが、レース後のタイヤは、前回の鈴鹿同様に完全摩耗といえる状態でした。山本選手には大変な状況で無理をさせてしまうことになりました。


このような厳しい状態のクルマで、あの攻防戦をしのいで2位を死守できたのは彼の頑張りのほかなりません。厳しい状況をものともしない走りはまさしく彼の真骨頂だと思います。もし3位でレースを終えていたら、最終戦を前にタイトル争いの権利を失っていたので、チームとしても本当に助けられました。また、予選ではQ2で牧野(任祐)選手がほぼポールポジションというタイムをマークする走りを見せてくれましたし、このレースウィークではドライバーふたりがいい仕事をしてくれたと思います。

ただ、レースには結果がつきものなので、17号車に点差をつけられてしまったことに関しては悔しいですし、応援してくださっているファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。最終戦のもてぎでは今回のオートポリスと大きくキャラクターが異なる 特性のサーキットです。タイヤ選択はじめ、しっかりと準備してもてぎに挑みたいと思います。
qualifying

10月に入ったばかりのオートポリスだが、日中は強い日差しが照りつけ、汗ばむほどの天気となる。まず、午前9時20分から公式練習がスタート。気温21度、路面温度28度のコンディション下で、山本尚貴選手は持ち込みのセットアップを確かめつつ、刻むタイムもつねに安定した速さを見せるなど、手応えを感じながらメニューを進めていくことになった。

開始からおよそ50分が経過し、今度は牧野任祐選手がコースイン。山本選手が調整を加えたクルマのフィーリングを確かめるべく、周回を重ねていく。また、併せてレースペースを意識しながらの走行にも取り組み、最後のGT500専有走行時にアタックシミュレーションを行う予定をしていた。ところが、その専有走行では、10分間という限られた時間の中で二度に渡って赤旗が出るというまさかの事態が起こる。結局、ほとんどのチームがアタックチャンスを失い、最終確認ができないままセッションを終えるという”消化不良”の事態となった。これにより、No.100 STANLEY NSX-GTとしてのベストタイムは、セッション前半の終盤に山本選手がマークした1分34秒193。総合2番手という結果だった。

午後に向けてますます気温が上昇したオートポリス。午後3時からのノックアウト予選では、気温25度、路面温度42度となり、公式練習とはまた異なるコンディションでのアタックを迎えた。GT500クラスQ1は午後3時33分にスタート。
No.100 STANLEY NSX-GTのステアリングを握るのは、山本選手。他車よりも早いタイミングでコースインし、しっかりとタイヤを温めていく。そしてアタックラップでは1分32秒140をマークして2番手を獲得。牧野選手へとバトンを委ねた。

午後4時11分、Q1上位8台によるQ2が始まる。牧野選手は開始から3分ほど経過した時点でコースイン、アタックへ向かった。セッション終了まで残り30秒となるタイミングでベストタイム1分31秒867をマークした牧野選手がトップに浮上。
これでポールポジション確定かと思いきや、チェッカーフラッグが振られたあとに24号車日産Z GT500が牧野選手のタイムをわずか0.188秒上回る最速ラップを見せたため、No.100 STANLEY NSX-GTは予選2番手から決勝を迎えることになった。

朝の公式練習からいい流れに沿って作業を進める中、持ちうる力を最大限に引き出して、予選2番手&フロントロウの結果を手にしたNo.100 STANLEY NSX-GT。しかし、ポールポジションという大きな功績を逃した悔しさは底知れず大きいものだったのは言うまでもない。そんな中、「ここ数戦は予選で一発の速さがなかなか出せなかったので、そういう意味ではようやくまたこの位置に戻ってこられたと思う。決勝では自分たちのレースをしっかりと組み立てていきたい」とコメントしたのは山本選手。決勝では、”逃した獲物”を掴み取るべく、すでに気持ちを切り替えているようだった。また渾身のアタックを見せた牧野選手は、2番手に留まった悔しさを内に秘めながら、「前回のSUGOからクルマのパフォーマンスがかなり向上しているので、明日は勝ちたい」と健闘を誓ってくれた。

残り2戦、優勝を目標に奮闘を誓う!


前大会のSUGO戦では、不意打ちを喰らったような雨に翻弄されたチームクニミツのNo.100 STANLEY NSX-GT。ドライコンディションでのパフォーマンスが大きく向上していたにもかかわらず、レースではそのポテンシャルを発揮できずに戦いを終えることとなり、悔しさが残る内容となってしまった。その一方で、シーズン2基目のニューエンジンを搭載したメリットを活かしつつ、セットアップの幅もぐんと広がり、手応えも存分に感じている。シーズン序盤の時点では課題でもあった予選一発の速さへも十分に期待が持てるといえる状態だ。

シーズン中盤は、チームとして内容のある戦いを続けてきたが、レース展開の中で思わぬハプニングに遭遇したり、アンラッキーな展開に見舞われることもあり、望むようなリザルトを手にすることができずにいたが、終盤の戦いで一気に状況を好転させて最後の最後までタイトル争いに関わっていこうとチーム全員が意気込む。

オートポリスの戦いでは、これまでのサクセスウェイトが半減。No.100 STANLEY NSX-GTは前回から20kg軽い26kgを搭載して挑むことになる。アップダウンを伴うユニークなコースレイアウトであるこのサーキットは、タイヤへの負荷が高いことでも知られる。さまざまな要素を把握しつつ実力をしっかりと発揮して、まずは優勝争いに名乗りを上げたい。

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