4月中旬に開幕した2024年シーズンも、次の鈴鹿大会で3戦目を迎える。STANLEY TEAM KUNIMITSUではNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTにはSUPER GTをドライブする山本尚貴、牧野任祐両選手が初戦から奮闘し、いい流れを構築しつつある。
まず、開幕の岡山では、新型シビックで早速3位表彰台を獲得。ポテンシャルをしっかりと引き出したパフォーマンスでファンを魅了した。続く第2戦富士では、シリーズ初の3時間レースに臨むと、タフな戦いをしっかりとまとめ上げ、7位入賞を果たした。結果、第3戦を前に、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTはホンダ勢トップとなるシリーズランキング5位につけている。
今回の鈴鹿は、前回の富士に続き3時間レースで開催される。もちろん、時間制レースも初となる。2選手が走行する予選からスタートまで装着が義務付けられたタイヤのマネージメントはじめ、レースウィークに持ち込む6セットのタイヤ選択、クルマのセッティングに至るまで、最適解を求めてドライバーそして全スタッフが全力で戦いに挑むことになる。
鈴鹿で搭載されるサクセスウェイトは32kg。各コーナーで異なる特性を持つサーキットであり、富士とはまた異なるアプローチが必要となるが、チームは昨年の第3戦では予選で3位を獲得した実績を持つ。クルマこそNSX-GTからシビックTYPE R-GTに変わったとはいえ、これまでの豊富なデータを活用したセットアップに期待したい。
この鈴鹿戦のあと、SUPER GTでは2ヶ月ほどの”サマーブレイク”に入る。それだけに、よりよい結果を残したいのは言うまでもない。直近のレースでは、牧野選手がスーパーフォーミュラ第2戦で念願の自身初優勝を遂げた。また、山本選手も怪我からの復帰戦となった同開幕戦で3位表彰台に上がっており、両選手の士気は高まるばかり。前回の富士で3時間レースの結果をもとに、さらに緻密な戦略を用意して力強く戦い、シーズン序盤を締めくくれるよう全力を尽くすのみだ。