日本列島への台風10号北上による天候悪化が懸念され、残念ながら延期となった先の第5戦鈴鹿。12月上旬にあらためて開催予定が告知されているが、今大会はみちのく仙台での戦いとなる。
例年を超える猛暑が続いた今夏。今大会は9月中旬を過ぎての開催だけに、少しは秋の訪れを感じながらの一戦となるのではないだろうか。チームとしては、気温、路面温度の変化を見据え、さまざまな条件に見合ったクルマの準備に勤しむこととなる。一方、戦いの舞台となるスポーツランドSUGOは、アップダウンに富んだショートコース。4kmを切る短いコースだが、中高速コーナーをたくさん含むテクニカルなサーキットとして知られ、ドライバーはもちろんエンジニアにとってもチャレンジングな場所として知られる。また、このような条件から、レース中は激しい攻防戦になることも多く、観る側としては、ハラハラドキドキの楽しみが待っている。
現在、STANLEY TEAM KUNIMITSUはホンダ勢トップのランキング2位につけており、このSUGOにおいても山本尚貴、牧野任祐両選手の手によってNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTが力強いパフォーマンスを披露してくれることだろう。
なお、今回から予選の方式が変更され、どのチームも新たなアプローチでのタイムアタックに挑むことになる。本来であれば鈴鹿戦から導入される予定だったが、開催延期となったためにSUGOが最初の一戦に。結果として、予選で両ドライバーがニュータイヤの装着が可能となることから、これまでよりも好条件でアタックに臨めそうだ。
No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTとしては、74kgのサクセスウェイトを搭載し、”制約”とも言える燃料流量リストリクターによる調整の影響も否めない。しかしながら、粘り強さと緻密な戦略を味方に、ベストな戦いを目指していきたい。