快晴のレースウィークとなった今シーズン開幕戦の岡山。この舞台でデビューとなったシビック･タイプR-GTを駆り、STANLEY TEAM KUNIMITSUの山本尚貴、牧野任祐両選手が、見事3位表彰台へと上がった。昨シーズン第6戦SUGO以来となった両選手での初レースながら、息のあったコンビ力を遺憾なく発揮できたのは、まさにチームの総合力の賜物だったといえる。そんな初戦で勢いをつけたチームが次に臨むのは、第2戦富士。今シーズンから採用される初の3時間レースだ。
3位獲得の結果を受け、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTにはSUPER GTお馴染みのサクセスウェイトが搭載される。これまで、決勝結果に基づいたウェイトだったが、今シーズンからは新たに予選トップ3に対してもポイントが付与されることになった。なお、ウェイトは1ポイントにつき2kgで計算され、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTには、予選3位（1ポイント）と決勝3位（11ポイント）で獲得した12ポイントによって24kgを搭載する。とはいえ、まだまだトップ争いも可能な範囲であることから、富士でも引き続き、新型シビックでの初優勝を目指して戦いに挑むのは言うまでもない。
一方、3時間という時間制レースに臨むのは初めて。参考までに、昨シーズン第2戦富士は450kmレースで開催され、優勝車両は100周を2時間33分強で走破している。似た条件であれば、約120周でのレースになると想定される。今シーズンから持ち込みタイヤセット数は基本4セットに削減されたが、今大会では6セットが使用可能となる。しかしながら、2回の予選から決勝スタートまで使用出来るタイヤは1セットのみであり、この点は開幕戦と変わらない。シーズン初の長時間レースでは、周到な準備は当然ながら、ミスのないレース運びはじめ柔軟な対応を完遂することが求められるだけに、引き続き気の抜けない戦いに立ち向かうこととなる。
開幕戦で手応えを得たSTANLEY TEAM KUNIMITSU、そして山本、牧野両選手がそれぞれのミッションで力を存分に披露することで、自ずと欲しい結果がついてくる……チームは富士に向けて一丸となり、その可能性を信じて突き進んで行く。
