第3戦鈴鹿以降、しばし”サマー・ブレイク”に入っていたSUPER GT。およそ2ヶ月という長いインターバルを経て迎える第4戦の舞台は富士スピードウェイ。第2戦に次いで今シーズン2度目の開催となる。前回は予選でポールポジションを獲得、シーズン初優勝を目指したものの惜しくも2位で戦いを終えている。それだけに、今回の富士は是が非でも力強い戦いをしかと披露し、納得のいく結果を残したい。
4月の開幕・岡山戦を皮切りに、第2戦以降は450kmの戦いが続いた。今シーズンは全8戦中5戦が450kmでのレースとなるため、チームではどのような戦略をもってライバルとの熾烈な戦いをモノにするか、さまざまなアプローチから検証を重ねてきた。
現在は、富士、鈴鹿での450kmのレースデータをもとに、この先に控える3大会の450kmレースに向けての分析はもちろん、戦略の見直しはじめ、その精度の向上に着手しているところだ。接戦が続くGT500クラスの戦いでは、より緻密なレース展開をミスなくこなしていくことが大前提となるだけに、チームの強みである総合力をフルに活かしていきたい。
前回の鈴鹿戦では、レース終盤に発生した大きなアクシデントの影響を受けて車体にダメージを負うこととなったが、すでに修復も終わり、戦闘態勢も整っている。あとはしっかりと真夏の富士にフォーカスし、一戦に臨むのみ。
ドライバー、スタッフそれぞれが自らの力を100%出し切ることで、今シーズン未だ成し得ていない”優勝”がグッと近づく。着実な戦いを見せることで大量得点を果たし、チャンピオン争いでもより優位なポジションを狙いたい。
今大会の富士、そして月末に控える第5戦鈴鹿は、まさしく”真夏の天王山”。チームの底力を遺憾なく発揮する絶好の機会といえよう。